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2021年07月11日20:53

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土曜は……

 土曜は、午前中、かかりつけのクリニックに行き、その後、水槽の水替え。
 午後は映画2本。

 まずは、ブルク13で、
 「劇場編集版かくしごと ひめごとはなんですか」。

 これは、テレビアニメ版「かくしごと」を再編集し、新規カットとテレビとは異なるラストを追加した劇場版。

 シモネタ満載のギャグ漫画を描いている漫画家の後藤可久士は、何においても、ひとり娘で小学四年生になる姫が最優先の生活を送っていた。
 そんな親バカの可久士が娘の姫に知られたくないことは、自分の仕事が漫画家であること。可久士は、「仕事に行く」とスーツで家を出、そして、秘密の仕事場で漫画を描く生活を続けていた。
 ――それから8年後、18歳になった姫は、“秘密の場所”を知り、そこで父・可久士の仕事を知る事になるが……

 原作漫画とTVシリーズは未見。ほぼ、予備知識なしで見始めたのだが、これは面白かった。
 TVシリーズは全12話だと言うが、相当思い切りよく切ったのだろう。ダイジェスト感のない仕上がりで、「描く仕事」に係わる親子の18年の物語として、面白おかしく、そして感動的なものとなっていた。


 2本目は、TOHOシネマズ川崎で、
 「唐人街探偵 東京MISSION」。

 これは、中国で大ヒット中のアクションシリーズ「僕はチャイナタウンの名探偵」の第3弾――ただ、日本での劇場公開は本作が初だが、日本公開版は、それまでの物語の解説付きとなるので問題ない。
 尚、本作は昨年中国で公開され、初日だけで170億円、第1週目だけで538億円と言う興行収入を上げたと言う。
 出演は、「新喜劇王」のワン・バオチャン、「空海 KU−KAI 美しき王妃の謎」のリウ・ハオラン。共演がトニー・ジャー。日本側キャストも妻夫木聡、長澤まさみ、三浦友和となかなかの豪華キャスト。監督・脚本は、シリーズ全作を手掛けるチェン・スーチェン。

 様々な難事件を解決し、世界探偵ランキング「CRIMASTER」でも上位の探偵コンビ、タン・レンとチン・フォンは、NYでの事件解決の後、日本の探偵・野田昊から協力を依頼され、東京に向かう。
 今回のミッションは、密室殺人事件の犯人として起訴されたヤクザの組長・渡辺勝の無罪を証明するというもの。タイの探偵ジャック・ジャーも加わり、4人で事件解決に動き出すが、事件解決率100%を誇るエリート警視正・田中直己事態は複雑になって行く。
 その最中、事件の被害者でもあるチャイニーズマフィアのボスの秘書で、事件の鍵を握る小林杏奈が何者かに誘拐され……

 一昔前の海外映画に登場する日本と日本人と言えば、中国とごっちゃになった怪しい日本語を喋るのが定番ではあったが、今や、世界的な映画製作拠点となった中国映画はそんな事はしない。
 準主役の野田を演じる妻夫木聡を始め、日本映画としても豪華キャストと言える布陣で、ちゃんと日本でロケをしており、その製作費の半額に相当する額が日本での撮影に費やされている。
 ただ、。見せ場のひとつとなる渋谷駅前のスクランブル交差点のシーンは道路占有許可が下りず、実物大の交差点をオープンセットで組んでの撮影となっているが。(尚、このセットは昨年の「サイレント・トーキョー」でも使用されたもの。それも本作がなければ実現しなかった、と言う)

 映画は、冒頭からワン・バオチャンが中国映画ならではの騒々しいドタバタ劇を見せる。追われて逃げるの追走劇に、トニー・ジャーのアクション、物語を軸となるのは意外にも古典的な密室殺人ミステリー。それに中国残留孤児を絡めた、親子三代の因縁物語……と言う盛り沢山の物語を、呆れる程の物量と潤沢な制作費を使い力技で仕上げている。あざとい部分も感じるが、そこも含めての中国映画なのだ。娯楽映画と割り切って、細かな事を気にしなければ、これは全篇楽しい映画だろう。

 物語は、「CRIMASTER」で万年1位の謎の名探偵「Q」の存在が見えた所で、これからがクライマックスと言う所。
 次作も期待したいが、日本ではなく、恐らくロンドンが舞台となる次作の日本公開は期待出来ないかな…… 

PS
 この映画は2019年夏には撮影を終えている――映画の最後を飾る花火大会、誰もマスクをつけていない、多くの訪日外国人で溢れた東京……既に失われてしまった光景は、随分と昔のように感じる。
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