5月連休前の金曜は休暇を取った……のだが、会社PCは家にある、ので電源を入れ、ついつい仕事をしてしまう……って何をやってんだか。
夕方、映画を予定……していたが、見事に時間を間違える。
映画上映、16:40のつもりだったが、開始は16:20……映画館に着いたのは16:32……既に始まっていたが、仕方なくそこから見始める事になった。
映画は、
「FANNY BUNNY」。
これは、飯塚健のオリジナル戯曲を、自ら監督を務めて映画化したもの。
出演は「砕け散るところを見せてあげる」の中川大志、「ホテルローヤル」の岡山天音。
終了間際の図書館に、うさぎの仮面をつけた二人組が強盗に押し入る。その目的は、“絶対に借りられない本”を見つけること。
だが、司書らに逆転され、取り押さえられたうさぎの二人組、自称“小説家”の剣持聡とその仲間・漆原聡の口から、事の真相が明かされて……
この映画だが、台詞回しとそのやり取りに特徴と面白みがある。その辺り、なるほど舞台劇だな、と思わせる。
映画らしい演出として、回想シーンも多用、時間軸を前後させるなどの工夫もあるが、魅力的なのはやはり言葉と物語だなぁ……
実際、映画的な演出になり切れず、図書館での真相を語るシーンなど、登場人物が距離を置いて棒立ちとなり、ひとりずつ台詞を言う、と言う“学芸会”になってしまっている箇所もあるのだ。これだったら、図書館パートは積極的に舞台演出にしてしまった方がよかったかも……
キャストとしては、クールな司書を演じた関めぐみがよかった。映画主役級は久々だが、いい女になったなぁ……
物語は、中盤で時間軸を飛ばし、別のエピソードを語るのだが、一貫しているのは、“残された者”のドラマ、と言うこと。
奇妙な語り口、突飛な設定に面食らうかも知れないが、生と死で隔てられた者の、それでも生きて行こう、と言う物語はなかなか感動的なものだった。
うん、これは面白かった。
さて、明日から10連休。
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