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2021年04月14日23:24

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土曜は……

 土曜日、午前中、久々に洗車した――まぁ、ざっと、だけどね。
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 午後、ブルク13で映画2本。
 1本目は、
 「レッド・スネイク」。

 これは、対イスラム国戦争で活躍した女性外人部隊の戦いを、実話を基に映画化した戦争アクション。
 監督・脚本は、本作が長編劇映画初監督作となるカロリーヌ・フレスト。

 イラク西部のクルド系ヤジディ教徒の村をイスラム国の部隊が襲撃。父親を殺され、弟と生き別れたザラは、性奴隷としてイスラム国の英国人幹部に買われる。
 一方、クルド人の自立を目指して戦う抵抗勢力のひとつに、様々な国の女性部隊“蛇の旅団”があった。宗教上、女性に殺されると天国に行けないと信じているイスラム国の兵士は、女性部隊を恐れているのだ。
 ザラはイスラム国支配地域から逃げ出し、蛇の旅団に救われて……

 本作の監督、カロリーヌ・フレストは、元ジャーナリストで、フランスのシャルリー・エブド誌の記者。6年前にイスラム国の影響下にあるテロリストが編集部を襲撃、12名を殺害した事件が本作製作のきっかけになったと言う。
 シャルリー・エブド誌襲撃事件を映画中心に置かず、イスラム国・イラク・シリアの三つ巴の争いの中に翻弄されるクルド人にスポット当てる辺りは、ジャーナリストらしい優れた着眼点だが、同僚が殺害された事もあって、イスラム国を絶対悪として描いてしまう感があるのは感情的にやむを得ない所か……
 物語の中心は、クルド人少女のザラになるのだが……このエピソード、「バハールの涙」で描かれたものと大同小異で、既視感があるのが残念。まぁ、初見の人には充分インパクトのある内容ではあるのだが。

 映画の構成には疑問を覚えた。
 ザラの村が襲われ、奴隷として買われるまでを描いた後、映画は蛇の旅団の新人兵士の訓練の様子を描写、それがひとしきり済んだ所で、ザラの脱走、蛇の旅団への合流を描くのだ。
 物語をザラ中心に描くならば、彼女中心に物語を動かして行くべきなのではないだろうか?カロリーヌ・フレスト監督初の長編劇場映画と言う事もあるのだろうとは思うが……


 2本目は、
 「サンドラの小さな家」。

 これは、「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド監督による人間ドラマ。
 主演・脚本は、舞台を中心に活動してきたクレア・ダンで、シングルマザーの友人の話が元になっていると言う。

 サンドラは、夫のDVに悩まされていた。ある日、腕を大怪我する暴行を受けたサンドラは警察の介入もあって、2人の娘と共に別居する事になる。だが、サンドラに行き場はなく、公営住宅は長い順番待ちで、慈善団体が用意した仮住まいから抜け出せない。
 そんなある日、サンドラは、家を自分で建てることを思いつく。インターネットでセルフビルドの設計図を見つけたサンドラは、彼女が清掃人として働くペギーの家の裏庭を借り、建設業者のエイドらの協力を得て、家の建設に取りかかるが……

 これはタイトルから想像出来ないシビアな物語。
 映画が描くのは、DVに、シングルマザーの女性が直面する厳しい労働環境、様々な差別と偏見……それでも、お互いに助け合う、アイルランドの「メハル」の精神が彼女を救う。
 DVで傷つけられ、居場所をなくしたサンドラと娘たちが、自分の居場所を作り出して行く様を、みなで作り上げる小さな家に重ねて描く、と言う狙いは秀逸ではあるのだが、物語の展開、エピソードのかみ合わせが上手く行ってない、と言うか、物語が上手く転がって行かない印象を受ける映画だ。
 また、最後の完成パーティーは、完全に「死亡フラグ」で、その後の展開に予想がついてしまったのも残念。
 ラストシーンにももう一工夫欲しかったように思う。
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