mixiユーザー(id:124952)

2021年02月28日20:10

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日曜は……

 日曜は、映画2本。

 まずは、チネチッタで、
 「カポネ」。
 
 これは、伝説のギャング、アル・カポネの最晩年を描いたドラマ。
 監督・脚本は「クロニクル」のジョシュ・トランク。

 1946年、長い服役生活を終え、フロリダの大邸宅で家族や友人たちに囲まれ、静かに隠居生活を送るカポネ。
 だが、そんな彼をFBIはいまだに危険視し、監視を続けていたが、カポネは収監中に悪化した持病の梅毒により脳を冒され、現実と悪夢の間で奇行を繰り返すようになっていた……

 カポネを演じるのは、トム・ハーディ。アル・カポネの晩年を描く、と言う事で、若いのでは?と思うかも知れませんが、晩年とは言え、アル・カポネが没したのは48歳ですから、現在43歳のトム・ハーディが演じるのに違和感はありません。
 ただ、映画は、暗黒街の顔役として凄みを利かせ、トミーガンでの銃撃戦を繰り返すカポネと、彼の組織の悪業を描くのではなく、脳をやられ、失禁を繰り返す俳人寸前の姿を延々と映す。
 まぁ、これを演じたトム・ハーディは役者としては演り甲斐はあっただろうけど、映画としてはこれはどうだろうか――確かに今までにないアル・カポネ像ではあるだろうけど、その名で、ギャング映画を期待して来た観客の望むものとは違うような気がする。


 映画の後、前から行ってみようと思いつつ、なかなか踏ん切りがつかなかった「ぼてぢゅう」へ。
 どうも、関東の人間だけに、お好み焼きが「食事」と言うのに抵抗がある……が、今日は丁度、お昼とおやつの間の時間帯だ、これならばあまり抵抗はない……と言う事で、定番の豚玉を頼んだ。それに、大阪名物、ミックスジュースも。
 あ、美味かったです、やはり。

 その後、109シネマズ川崎で、
 「あのこは貴族」。

 これは、「ここは退屈迎えに来て」や「アズミ・ハルコは行方不明」の山内マリコの同題小説を岨手由貴子監督が映画化した、同じ東京に住いながら違う階層に生きる女性たちの葛藤と成長を描く物語。
 上流階級の箱入り娘を門脇麦、地方出身でひとり逞しく生きる女性を水原希子が演じている。

 開業医の三女として生まれ、何不自由なく育った華子は、婚約していた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立つ。27歳になる華子は様々な手立てを使って相手探しをするうちに、良家の生まれでハンサムな弁護士・青木幸一郎と出会い結婚が決まるが……
 一方、富山で生まれた美紀は猛勉強の末に慶應大学に入学し上京。学費のために夜の世界も経験したものの、中退した。そんな美紀は、慶應の同級生、青木幸一郎とセフレのような関係が10年も続いていた。
 同じ都会で暮らしながらも出会うはずもなかった2人の女性の人生が交差し、2人は自分の居場所を見つめ、恋愛や結婚だけではない自分の人生を切り開こうとするが……

 山内マリコの「ここは退屈迎えに来て」は同じ門脇麦主演で、映画が退屈になってどうするよ、と言う出来で、本作も不安はあったのだが、これはなかなか見事な映画。
 元々、階級社会と言う感覚が希薄な日本だが、それはコミュニティが小さく閉じているから判り難いだけで、階級と言うものが社会に確実に存在するのだ、と言う事を本作は見せつける。
 これは確かにそうだろうし、最近になって格差が明確につけられるようになって来た現在では、それを実感する人も少なくないのではないだろうか?

 東京と地方を比較しつつ描き、豊かで恵まれた東京の、その上流階級と言うのも実は閉じたムラ社会なのだ、と描いて見せるのも鋭いし、そんな閉鎖的な環境の中で生きる女性たちの息苦しさを描きながら、それはあくまでも彼女らの「個」の問題であって、いたずらに話を広げないのもいい。
 中盤以降、華子と美紀の人生が交わる辺りからの展開はスリリングでさえある。

 門脇麦は演技の幅が広く、バンカラな姿もこれまでに多く目にして来たので、居酒屋に腰が引けてしまう様子などはカマトトぶっているように見えてしまうが、それでも、箱入りの「お嬢様」を説得力を持たせて演じられるのはさすがだが、それ以上に、パワフルな中にも今にも折れそうな弱さを表現した水原希子も素晴らしい。

 これは決して娯楽作ではなく、本来、シネコンで拡大上映されるようなものではない。正にテアトル新宿で公開されるに相応しい映画だ。
 それだけに広く薦められるようなものではないが、見応えのある、よい映画だと思う。 


 帰宅後、今日は帰りに買って来たケンタで夕食。
 夕食後、この日記を書いたら、また仕事。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年03月02日 09:53
    『カポネ』はトム・ハーディゆえ、観なきゃとは思っているんですが・・・どうにも巷の皆さんの感想が・・・絶賛とかではないんですよね。
    「まあまあ」とか「まずまず」ぐらいの3つ☆。
    急いで観に行かなくてもよさそうだけど、早めに行かないと終わってしまう可能性も!?あせあせ(飛び散る汗)
    知らなかったんですが、ジャック・ロウデンやマット・ディロン!も出てるんですよね。さあて、どうしよう。

    『あのこは貴族』は、スルー予定だったんですが・・・いやはや、皆さん、激推しされてて、これは観るべきなのか。
    そんなに面白いんですね。少しずつ邦画の素晴らしさに目覚めてる今なら勢いで行けるかな(笑)
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年03月09日 22:11
    『あのこは貴族』
    >スルー予定だったんですが・・・
     日本にも“上流社会”がある、と言う事を説得力をもって描き、それを見事に物語に活かした内容は見応えあると思います。

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