父親の入院以降、家事分担は増えたものの、新型コロナ感染拡大防止とかで見舞いに行く事も出来ない訳で、他に何をするでもない。
土曜日、午前中に掃除や洗濯など家事を済ませ、いつものように水槽の水替えをしたら、午後は映画。
今日の映画は、
「聖なる犯罪者」。
これは、昨年のアカデミー賞外国映画賞にノミネートされた、実話を基にしたポーランド発の人間ドラマ。
少年院で神父と出会った20歳のダニエルは、熱心なキリスト教徒となり、ミサの手伝いをするようになる。だが、前科者は聖職者になれない決まりだった。
仮釈放されたダニエルは、田舎の製材所に就職することになるが気が進まない。製材所の近所の教会で、冗談で自分は司祭であると言ったところ、身体の具合の悪い司祭から、司祭代行を任されてしまう。
やがて、若いが親しみやすい司祭として町の人々からも信頼されていくが……
これは、宗教と信仰と言うものを考えさせられる物語。
ダニエルは、少年院から仮釈放される際、看視から「酒とクスリはもう止めろ」と言われたものの、その足で盛り場に向かってしまうような男なのだけど、何処か無垢な部分があり、少年院で出会った司祭から受けたキリスト教の教えを真に受けている――それは、人々を教えにより導き、教会を中心に町の人々をまとめること。
日々の暮らしは典型的な不良少年のダニエルなのだが、その思いだけは本物で、それ故に、神学校も出ていない偽司祭ながら、やがては本物以上に人々をまとめて行く、と言うのが面白い所だろう。
そして、クライマックスとなるのは、そんなダニエルの最後の決断――そして、その後の、いささか血生臭い“奇跡”は、そんなダニエルに対するひとつの恩恵だろうか……?
私としてはそんなダニエルが聖職者になる事を禁ずる教会は余りに狭量とも思うのだが、さすがにキリスト教圏の映画としてはそんな安易な結末はつけられないのだろう。
でも、宗教により、人を導く資格とは何か……宗教と信仰の意味するところについて考えさせられる映画になっていると思う。
映画の後、ひとり焼き肉の「焼肉ライク」に行こうと思ったのだが、横浜店は機材故障により臨時休業。
仕方ないので、相鉄横浜駅ホーム下の店で、煮込みハンバーグ。
レストランと言うより、バーに近い店で、ワンドリンクマストで価格は高めだが、若者向けの店でもあるせいかボリュームは充分。
帰宅後……最近、すぐ眠くなってしまう。
何も出来ずに寝入ってしまった。
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