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2021年01月09日07:04

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金曜は……

 金曜は、仕事の後で、
 「大コメ騒動」。

 これは、今から103年前、富山県の漁師町で起きた米騒動をモチーフにした時代劇。

 富山の漁師のもとへ嫁いできた松浦いとは、今や3人の子持ちで、米俵を浜へと担ぎ運ぶ仲仕として働いている。富山の漁師町で夏場不漁となる時期には、女たちも厳しい肉体労働に終始していた。
 そんな中で米の価格が高騰。その日に食べる米さえ手に入らず、おからなどで飢えを凌ぐ状況に、浜の女たちは、米の積み出し阻止を試みるも失敗。地元の新聞がその騒動を「細民海岸に喧噪す」と面白おかしく報じ、それを見た大阪の新聞社は陳情する女たちの様子を「女一揆」と大きく書き立て、騒動は拡大していき……

 この映画、大正7年(1918年)、富山県で米価格の高騰により家計の圧迫に反発した騒動が発起、全国に広まっていった……と言う米騒動の発端を描く。
 この米騒動自体は、富山以外ではあまり馴染がなく、また、これまで映画など物語であまり描かれる事のなかった大正期の日本の地方を描くものとして興味深い――現在人気の「鬼滅の刃」が正に大正期を舞台としているが。
 
 主演の井上真央は日焼けメイクをした真っ黒な顔に大きな目ばかりが目立つ、らしくない役柄で熱演しているが、意外なくらい印象が薄く、むしろ、清んさのおばばを怪演した室井滋の方が強い印象を残す。また、日頃の派手メイクを落とした夏木マリもカッコいい。
 富山弁の台詞は聞き取りにくく、意味の通じない箇所もある――さすがに警官=じんだはんと言うのだけは字幕が入ったが――ものの、それをよしとして通してしまっているのは、監督の本木克英を始め、主要キャストの井上真央、立川志の輔、左時枝、室井滋らがいずれも富山出身であるせいか……

 物語は、社会派を意気込み過ぎた印象で、女性の立場の弱さ、そして、社会の不条理により、虐げられるのは女性や子供と言う弱者なのだ、と言う事を、殊更に強調しているのが気になった。
 また、騒動の取材に訪れた大坂の記者や、工藤遥演じた池田模範堂の私塾教師など、話を広げる人物を配置しつつ、話をまとめ切れずに中途半端に終わっているのも勿体ない。
 あと、この米騒動をきっかけにした社会不安が寺内内閣失墜、シベリア出兵の中止に繋がると言うのはいささか話を広げ過ぎではないだろうか? 

 富山出身者中心の製作で、地元の協力もあったせいだろうか?あれもこれもと盛り込んで、まとまりを欠いたような印象。
 これはもっと小さな物語でよかったんじゃないかなぁ……


PS
 エンドタイトルの曲はちょっとアンマッチ?と思っていたら……「米米クラブ」か、なるほど。
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