mixiユーザー(id:124952)

2020年11月01日22:53

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日曜は……

 日曜は、バイクで三浦に行こうと思っていたのだけど、昨日から喉が痛く、体温も高めだし、そもそも朝起きたら曇り空だったので断念。
 結局、夕方、ららぽーと横浜へ映画を観に行く為に、バイクに跨る。

 今日の映画は、
 「ザ・ハント」。

 これは、米社会の分断を過激に風刺した内容により、米国ではトランプ大統領の鶴の一声で公開中止となった映画。
 「ゲット・アウト」、「透明人間」など、低予算ながらヒット作を次々と送り出すブラムハウス・プロダクションズ製作。監督は「コンプライアンス 服従の心理」のクレイグ・ゾベル。

 広大な森の中で目覚めた12人の男女。彼らは、ここに誘拐されて連れられて来た。彼らは、草原に置かれた木箱を開け、そこから数々の武器を取り出す。そこに突然、銃声が鳴り響き、数人が射殺された。生き残った者たちは武器を取り、逃げまどいながら、やがて気づく――保守派の陰謀論者が語る噂“人間狩り計画”――リベラルのセレブが娯楽目的で庶民を狩ると言う“マナーゲート”がこれではないか、と。
 だが、“獲物”のひとり、クリスタルが予想外の反撃に出たことから、人間狩り計画は狂い始めて……

 これはトランプ支持者の37%が信じていると言う「Qアノン」の陰謀論を元にしている。「リベラルのセレブがユダヤ資本と闇のネットワーク繋がり、子供を誘拐して生贄にしている」と言うようなものだが、これを一笑に付す事が出来ないのが、実際にピザ店がその拠点だとして襲撃されるなどの事件が起きている――これが”ピザゲート”――今や、SNSではQアノン関連の書き込みを削除するなど、無視できない社会問題になっている。
 これは、そうした状況を痛烈に風刺したものなのだ。
 ただ、この映画、いささか手が込んでいる。Qアノンの陰謀論が“真実”だったらと言う設定を更に掘り下げ、そんな事が起き得るとしたら、と言う所に踏み込んで行くのだ。
 これには唸らされたが、いささか込み入った感じの構成となり、悪い冗談としか思えない現実を、正に冗談として笑い飛ばそう、という当初の狙いから外れ、何をやっているのか、何を風刺しているのかが分からなくなってしまっているように思えた。正に、策士策に溺れる、のパターンではないか、と思う。

 映画としては低予算ながら、あれこれ工夫があって楽しめる。
 ポイントとしては、”獲物”として集めた12人に、人違いにより、“ハンター”側の軍事顧問をも上回るスキルを持つ、アフガン帰りの女性兵士がいた、と設定。
 まるで、「ランボー」のように、丸腰の状態からの大逆転を見せる展開は面白く、風刺劇としての部分を除いて、サバイバル・アクションとしても充分楽しめるものになっていると思う。
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