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2020年09月07日00:22

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日曜は……

 日曜、午前中に、クルマの12ヵ月点検の予約を入れ、後は空気圧を調整したりなど、あれこれ。

 午後、T−JOY横浜で、
 「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」。
 これは、アイドルグループ欅坂46のデビューから2020年の活動停止までに至る経緯を記録したドキュメンタリー。
 監督は「DOCUMENTARY of AKB48」シリーズの高橋栄樹。

 2016年4月に「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを飾った欅坂46。
 強いメッセージ性を持った歌詞の世界観と、アイドル枠を超えた独創的かつ高度なパフォーマンスを見せるステージにて、熱狂的な支持を得、デビュー1年目にして紅白歌合戦出場、異例のロックフェス参戦、2019年にはデビュー以来3年と言う異例のスピードで東京ドーム公演を実現させた。
 だが、欅坂46の活動は順風満帆とは行かず、その独創的なスタイルは時に批判の対象となり、天才パフォーマーで不動のセンター、平手友梨奈にも振り回される苦労の多いもの。映画は、そんな、活動の裏側を映し出して行く……

 これは、“天才と凡人”のドラマ。
 勿論、欅坂46のメンバーは、タレントやモデルなど選び抜かれた少女たちであり、到底、凡人とは言えない。だが、本物の天才、平手友梨奈の前にはそう言わざるを得ない――実際、ステージパフォーマンスを見れば一目瞭然、もう、ジャニタレの中にマイケル・ジャクソンが混じっているのと同じくらいにモノが違う。
 同じアイドルグループとは言え、同レベルの個性が競い合うAKB48とは全く違う世界で、実際、主要メンバーでさえ、欅坂46とは平手を見せるものであり、自分たちは平手のバックダンサーだと思っていた、と言うのだから……

 映画として面白くなるのは、欅坂の代表曲「不協和音」のリリース以降で、ロックフェスで思うようなパフォーマンスを見せられなかった平手が心身を病んで、ツアーに不参加となってから。
 天才・平手を欠いた欅坂46が、アイドルグループとしてどうあるべきかを自ら問い、生まれ変わろうとする悪戦苦闘を見せるのだ。

 その一方で、映画は平手に何も語らせる事がない――恐らくは本人も語る事を望まなかったのだろう。
 「DOCUMENTARY of AKB48」の中で高橋みなみが語っていたのだが、アイドルグループのセンターとは「世界で一番孤独な場所」。だが、AKB48ならばセンターは誰でも立ち得る場所であり、だからこそ、メンバーの誰もが支えるポジションでもあった。
 だが、欅坂46の平手は不動のセンター……代わりのいない存在で、平手自身が支えられる事さえ否定していた――実際、結成当初、メンバーと平手はコミュニケーション出来ていたのだが、次第に出来なくなり、「不協和音」の時には会話どころか、キャプテンであり、ステージでは傍らに立つ菅井有香と視線さえ合わせようとしなかった、と言う――その孤独とプレッシャーは如何なるものだったのか……正に凡人に理解出来るものではないのだろう。

 映画は、欅坂46のステージパフォーマンスと、菅井有香ら主要メンバーの語りで構成される。その内容故、画面に映るのは美少女ばかりであり、動くグラビア的なビジュアルは眼福ではある。だが、注目すべきは彼女たちの語る内容と織り成すドラマだ。
 そこにあるのは、物事を自分一人で動かし、壊して行く天才の姿と、その一方で努力と協力により物事を成し遂げようとする凡人の姿。
 大げさに言えば社会の有り様を凝縮したようなドラマには見応えがあった。
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