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2020年07月25日00:46

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18日は……

 18日の土曜は、午前中にかかりつけのクリニックに行って金曜の検査結果を聞き、帰宅後、水槽の水替え。

 午後、ブルク13で映画。

 1本目は、
 「悪人伝」。
 これは、「新感染 ファイナル・エクスプレス」以後、「無双の鉄拳」、「守護教師」など、近年出演作が続々公開されるようになって、日本でも人気が高まっているマ・ドンソク主演によるバイオレンス・アクション。

 ある夜、追突事故の被害男性がめった刺しにされて殺害された。捜査に当たる所轄の荒くれ者のチョン刑事はこの事件がまだ誰も気づいていない連続無差別殺人事件と推論するが、署内では誰も真に受けてくれない。
 やがて、ヤクザの組長のチャン・ドンスが同様の被害に逢うが、刺されはしたもののその強靱な体力で犯人を撃退してしまう。
 ヤクザのメンツにかけて犯人を追うチャン・ドンスと、犯人の情報が欲しいチョン刑事……犯人を追う、と言う一点で利害が一致すると見たチョン刑事はチャン・ドンスに協力を打診、共同で犯人を追うのだが……

 はみ出し者の警官と犯罪者が手を組んで、と言う話は「48時間」を始めとして数多あれど、刑事とヤクザの綺麗事では済まされない共闘を描く脚本は巧みだし、韓国映画だとついついエクくなる残酷描写も一般客をドン引きしないように調整しているのも見てとれる。
 警察とヤクザの共同捜査で、ヤクザが刑事から警察手帳を借り「警察だ!」とドカドカ踏み込んで行く(韓国警察だから刑事は私服、一方、ヤクザはスーツを着ているのでどっちが堅気か判らない)展開には面白さを感じさせる。
 映画としてはキム・ムヨル(武井壮似!)演じるチョン刑事が主役だろうけれど、やはり人気のマ・ドンソクが画面を支配。全身筋肉の一見武闘派でありながら、頭もキレるし愛嬌もある、と言うらしさ全開の大活躍。勿論、本作でもその豪腕が唸るのは当然の見せ場だ。
 ただ、その一方で、犯人のキャラが少し弱いように感じた。

 2本目は、
 「ステップ」。
 これは、重松清の同題小説を山田孝之主演で映画化したもの。
 監督は、「虹色デイズ」の飯塚健。

 結婚3年目、30歳で妻を亡くした健一は、2歳の娘・美紀の子育てと仕事の両立のため、トップセールスマンから時短勤務が許される部署へ異動し、慣れない家事と仕事の両立に四苦八苦していた。
 そんな健一に、義理の父母が娘の面倒を見ると言い、不妊症に悩む義理の兄夫妻は美紀を養子にしてもいいと言ったが、健一は男手一つで育てると決める。
 時に悩み、もうダメかも知れない、と弱音を吐きながらも、健一は周囲の人にも助けられ父娘の暮らしを続けて……

 映画は、美紀が保育園に通うようになってから小学校卒業までの10年間を描く。
 物語としては妻の死で始まり、義理の父の死で終わるのだが、この映画、その「死」をはっきりと描かない。日本映画らしからぬあっさりした描写は、個人的には好印象だが……感動のヒューマンドラマの割には、そうした「泣かせる」部分がなく、泣ける映画の作りになってないのは、映画に「泣ける感動」を求める人(最近多い)には物足りなく感じられるかもしれない。
 その一方で、市井の人の小さな話なのに、出て来る人がみな善人で、悪い人がいない。台詞も名言ばかりで、何とも立派な話になってしまっている印象だし、健一が周囲の女性に助けられ続ける――同僚の女性から、保育園のケロ先生、カフェの店員まで――のも、ちょっと不自然じゃないか、と思ってしまったり。(あ、小学校の先生だけはハズレだったか)

 美紀役の子役は3人で演じ分けるのも厳しい所――さすがに2歳から12歳じゃ、ひとりでは到底無理――その中では、6〜8歳を演じた白鳥玉季がいい、と言うより上手すぎる。表情も大人びているので、12歳を演じた中野翠咲になった時、むしろ年齢が逆戻りしたんじゃないか、と言う違和感を感じてしまったほど。
 その意味では、これはむしろアニメにした方がよかったのではないかなぁ、と思ってしまった。
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