昨日の水曜は、仕事を早めに上がり、ムービルで、
「サーホー」。
これは、「バーフバリ」のプラバース主演のアクション巨編。
かつてのギャング団から国際企業シンジケートへ変革した裏社会の巨大組織の内部抗争で、トップが暗殺され巨額の資金が消えた――その事件から数ヶ月後、ムンバイで多発する高額盗難事件の捜査が難航する中、警察から潜入捜査を託された伝説の男アショーク。
アショークに率いられて窃盗団を追ううちに、彼らは巨大組織を巡る陰謀に巻き込まれて行く……
この映画、勧善懲悪の王道シナリオに、ストーリーと脈絡なく挿入されるダンスとイメージカットと言うコテコテのインド映画……しかも長い。何せ、1時間半くらい過ぎてから、漸くタイトルと主人公の名前が明かされ、そこから、
「ショータイム!」
となるのだから……
(恐らく、本国版ではそこで休憩が入り、前後編で合計4時間超だろう。公開のインターナショナル版は、それでも169分)
ただ、歌と踊りを含め、大きく削ったものの、これは失ったものも大きそう。
国際シンジケートとなったかつてのギャング団の中で、過去の因縁と、内部抗争、そして裏切り……謎の怪盗を追う警察、そして潜入捜査官、そこに謎の怪盗が絡む人間模様は複雑で、大きくエピソードを切ったせいで、物語の繋がりが判りづらく、時に混乱する。
もっとも、インドの次世代スター・プラバースのヒーローものとしてはよくできており、その存在感は最早神々しいほど。問題としては無敵感があって、サスペンスが盛り上がらない事くらいか……
ヒロインが綺麗なのはインド映画としては当然だが、この映画はあくまでプラバースが中心、と言う事で、ヒロインのアムリタは控えめな印象。もっとも日陰の花的な、その存在感はむしろ日本人的に好印象かも知れないが。
ドツキ合いに撃ちあい、カーチェイス、バイクにヘリコプターにスカイアクション、とアクションもてんこ盛りかつバリエーションも豊富な何でもアリ状態。
それに歌に踊りにロマンスもたっぷりと、何とも豪勢なのもインド映画らしい。そして、この巨編を、まだ20代のスジート監督が作り上げてしまう、と言う辺りが、今や中国を猛追する大国となろうとするインドの勢いか……
鑑賞にはあちこちに“インド映画フィルター”をかける必要があるが、それでもこれは大満足の1本だった。
明日、金曜は、TOHOシネマズららぽーと横浜で、デジタルリマスター&IMAX版の
「アキラ」。(18:30)
TOHOシネマズは、現在土日&レイトショー休業中だ。
明日のこれも18:30からだけど、早上がりして頑張って観に行くしかないだろう。
週末は、渋谷のシアター・イメージフォーラムで、
「グリーン・ライ」
を考えていたが……さすがに外出自粛の東京に行くのは控えよう。
調べてみると、この映画は4月25日からシネマリンで観られる。ならば、GW中に観ればよいか……
そんな訳で、土曜は、Kinoシネマズみなとみらいで、
「囚われた国家」(15:00)
日曜、シネマジャック&ベティで、
「もみの家」(13:10)
を予定し、来週、ウィークデイは映画なし、の予定。
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