水曜は、TOHOシネマズららぽーと横浜で
「弥生、三月 君を愛した30年」。
ららぽーと、新型コロナ対策で、20:00で映画館以外営業終了してしまうので、もう、客がいない……200人以上入るスクリーンで観客5人――これはさすがにマズいのではないだろうか?
これは、遊川和彦監督による、ある男女の3月に起きた出来事を30年分紡ぐラブストーリー。
運命的に出会った高校生の弥生と太郎は、親友のさくらが病死したことで思いを伝えられないままそれぞれの人生を歩んでいくが……
映画は既視感があったが……そうか、この構成って、2人の恋物語を1年のうちのある1日だけで描いた「ワンデイ」と同じなんだ。
ただ、本作は日本ならではの要素として、「3.11」を盛り込んだ。
そうすると、「ワンデイ」 のように、“ある1日”で固定する訳にはいかない(印象が強くなりすぎ、それに作品が支配されてしまう)ので、“ワンデイ(ある1日)”ではなく、”三月”にした、と言う訳か。なるほど。
また、本作の物語には、いささか作為的なものを感じる。
バスを追いかける、乗り遅れる、と言う描写が再三繰り返される辺りや、さくらの好きだった歌の使い方など……
また、さくらが2人のキューピットになる、と言う構成は判るが、さくらの残したテープの扱いはいささか中途半端ではないだろうか。
3月に縛られた2人のメロドラマ……それが、桜咲く4月を迎えて新たに動き出す、と言うエンディングも作り過ぎているように思える。
キャストはやはり波留がいい。弥生と言う頑なに正義を貫くヒロインを演じるのに、その硬質な美貌が見事にあっている。
また、30年の時代経過を描くうちで、現在(47歳!)の弥生の老けメイクはよくやったなぁ、と実際に40女に見える。
(ただ、その後、老けメイクを止めてしまい、若返ってしまうのには違和感があったが……)
あ、そうそう。
高田馬場駅で降りて、周辺で人探しをするうちに、気がついたら大森ベルポートと言うのはやめて欲しかったなぁ。
最初から「大森駅前で人探し」でいいじゃないかぁ。
ログインしてコメントを確認・投稿する