今週は、正直、観る映画がないなぁ、と。
結局、金曜まで悩んだ末、マイミクのケスさんが日記で紹介していた、
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」
を観ようか、と思いついた。
上映しているのは、あつぎのえいがかんkiki。
初めて行く映画館だ、と言う事もあり、会社を早めに上がり、時間に余裕を持って厚木へ……
あつぎのえいがかんkikiだけど……へぇ、こんな単館系の作品を集中して上映してくれる所があったんだ……まぁ、傾向としてはジャック&ベティに近いけれど、こちらは新しくて綺麗だし、周囲にも飲食店とか多数あって好都合。
これはいいな、これからも利用しよう。
さて。
「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」
これは、プロレスラーに憧れるダウン症の青年と、落ちこぼれ漁師の旅を描くロードムービー。
監督は、本作が長編デビューとなるタイラー・ニルソンとマイケル・シュワルツ。
ジョージア州の養護施設で暮らすダウン症のザックは、憧れのプロレスラーの養成学校に入ることを夢見て、ある日、施設を脱走。担当介護士のエレノアは、その責任を押しつけられて、ひとり、その後を追うことになる。
一方、兄を亡くし孤独な日々を送っていた漁師のタイラーは、他人の獲物を盗んでいたことがバレて漁協をクビになり、放火して逃走。
ひょんなことから出会ったザックとタイラーだが、タイラーはザックの夢を叶えるため、ある目的地へと向かうのだった……
この映画、これが初の長編映画と言う事で甘く見ても、出来はいまいち。
物語は、コメディにするには抱えているものが重過ぎて、しかも、それをほったらかしにしているようで落ち着かず、ふたりの旅は横道に逸れ、時に迷走、最後は放り出したようにさえ見えてしまう。
でも、アメリカ南部の蒸し暑さが伝わって来るような映画の空気感が、「ま、別にいいか」と思わせてしまう、不思議な魅力がある。
ザックを演じるザック・ゴットセイゲンは実際にダウン症でこれが映画デビュー……ただ、俳優やダンサーとして芸能キャリアはあるようです。
タイラー役はシャイア・ラブーフで、こちらは相変わらず見事な役作り。
エレノア役は「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のダコタ・ジョンソンで、最初は、無駄に胸の谷間を見せるカットが多く、お色気担当かと思わせて……ちゃんと物語には絡むのだけど、正直、エレノアにももう少しドラマが欲しかったなぁ、と。
これは、喪失感を抱えて行き先を見失った人々が、どんな状況にあろう共、ひたすら夢に向かって突き進むザックによって、少しだけ人生を変える物語。
全てをなくしてしまったら、最後には希望しか残っていないんだ、と言うやけっぱちの旅路の末に辿り着いた先で見せたひとつの奇跡……これを素直に見せてくれないのは不器用さなのか、照れなのか……
観終わった後、不思議と爽やかな感があるロードムービーで、ラストシーンには、
「友達とは自分で選ぶ家族なんだ」
と言うザックの言葉を自然に納得した。
帰宅途中、レッツノートRZが、LTEでネットに繋げなくなった。
帰宅後もあれこれ調べたが……何の事はない、本契約していなかった。購入時のお試し無料利用期間が3ヶ月あり、そのパケットを繰り越してこれまで使えていたのだけど、それを使い切ってしまった、と言う事だったので、あらためて契約。
契約有効期間は3月18日からだから、それまでは使えないが……原因判って一安心。
……したら、そのまま寝入ってしまった。
最近、すぐ寝込んでしまって何も出来ないなぁ……これが「春眠暁を覚えず」、と言う事か……
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