新型コロナウィルス感染拡大によるイベントや行事の中止が止まらない。
仕事の方も、出張やら外出やら会議やらが次々と中止・延期となって再調整に大わらわ。
そんな中で、今日は「東京モーターサイクルショー」の中止の知らせが……毎年、楽しみにしていただけに(そして、既にチケットまで用意してあっただけに)残念。
そんなんで、今日はやる気喪失。
定時で会社を上がり、TOHOシネマズ上大岡で、
「野生の呼び声」
これは、1903年に出版後、一度も絶盤になった事がないと言うジャック・ロンドンの名作小説を元に、人類未踏の地に旅する男と犬の、壮大な冒険と友情を描く映画。
裕福な家のペットだった大型犬のバックは、犬泥棒による盗み出され、ソリ犬としてアラスカに売られてしまう。郵便屋・ペローの元で、ソリ犬としての適性を示したバックは、やがてリーダーとして活躍するようになる。
一方、ユーコン川の果て、地図にない地を目指して旅する男ソーントンは、最果ての町でバックに出会って……
この映画、ハリソン・フォードが主役としてクレジットされているが、映画の主役はバック。
力は強いが、浮ついていて我が儘な“腕白小僧”だったバックが、過酷な世界に放り込まれ、仕事をするうちに、仲間を作り、信頼を得ると言う事を知って、ひとつひとつ大人になって行くのを描く、正当派のビルディング・ロマンになっている。
そんなバックを始め、登場する犬たちは実際の動物ではなく、シルク・ド・ソレイユのダンサーがモーションアクターを務め、全てCGで描かれている。
ディズニー映画としては既に「ライオン・キング」でも採用されたやり方だが、監督のクリス・サンダースは、アニメのキャリアが豊富だし、「ヒックとドラゴン」では人と動物と言う異種間の友情を見事に描いた事もあり、かなり手慣れた感じ――逆に、バックなど演技過剰で、時に人間臭く見える程だ。
映画は、ディズニーらしく、やや甘口に仕上げられてはいるが、物語は原作を踏襲。
己を呼ぶ“野生の呼び声”に応えて、己を主とし、自分の居場所を得たバックの姿には感動する。
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