mixiユーザー(id:124952)

2020年02月28日00:29

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水曜は……

 ……映画2本。

 まずは、午前中、TOHOシネマズ川崎で、
 「ミッドサマー」。
 これは、「ヘレディタリー/継承」のアリ・アスター監督による異色スリラー。出演は「ファイティング・ファミリー」のフローレンス・ピュー、「KIN」のジャック・レイナー。

 妹が図った無理心中で、家族を失ったダニー。恋人のクリスチャンは、泣き暮らす彼女の扱いに困り果てたように、大学の友人らと、卒業研究の調査を兼ねたスウェーデン旅行にダニーを誘う。
 スウェーデンからの留学生ペレに案内されて向かったのは、人里離れた集落で開かれる“90年に一度の祝祭”。美しい花々が咲き乱れる中、優しい住人たちが陽気に歌い踊る日々。太陽が沈まないその村は楽園のように思えたが、次第に不穏な空気が漂い始め……

 この映画、ホラー映画とはちょっと違う。
 若者らが、独自のコミュニティの奇祭に巻き込まれて……と言うのは伝奇映画によくあるもので、はっきり言ってしまえば、「食人族」などのモンド映画に近いもの。
 映画で描かれている“祝祭”はスウェーデンの伝統文化を参考にしているものの、さすがにスウェーデンから、
 「今はあんな事やってない」
 と抗議があったそう……まぁ、西欧先進国を人食い人種のように描いたのだ、そりゃ当然だろう。

 映画は、そんな“祝祭”の惨劇――普通、ホラー映画が夜闇や暗がりの中で行うような事を、白昼堂々、花に囲まれた青空の下で行う、と言うビジュアルで描く事に独自性があるが、そのテーマは意外にも普遍性が高い。
 それは、“カルト”、そして“家族”の有り様。
 家族を失い、孤独だったダニーが何より求めていたのは“共に泣いてくれる”人だったのだ。
 クリスチャンは、そんなダニーを持て余してしまったけれど、閉ざされたコミュニティであるカルト社会では、メンバーの感情が共感され、共有される……それ故に孤独な人を受け止め、あたかも家族のように、ひとつになってしまう……
 ラストシーンのダニーの笑顔……居場所を見つけた人の表情に、そんなカルトの一面を見せたこの映画……思っていたのと別の怖さがあると共に、これが実体験に基づくもの、と言う辺り、アリ・アスター監督、なかなか危ない人かも知れません。


 午後は、本社で仕事。仕事の後、109シネマズ川崎で、
 「Red」。
 これは、島本理生が家庭を持つ女性の官能と苦悩を綴った小説を「幼な子われらに生まれ」の三島有紀子監督が映画化したもの。
 ヒロインの塔子を演じるのは夏帆。塔子の昔の恋人・鞍田を妻夫木聡が演じる他、柄本佑、間宮祥太朗らが出演。
 
 誰もが羨む結婚をし、かわいい娘に恵まれ、高級住宅地の豪邸で専業主婦として暮らす塔子。恵まれてはいるものの、どこかやり場のない思いを抱えた塔子の日常は、昔の恋人・鞍田と再会した事で、徐々に変わって行く……

 これは“女”の性を見せる映画と言う事か……不倫映画、と言われてはいるもの、描いているのは、人を愛する、と言うこと。
 その様々な愛の形が交錯する物語には見応えあり。
 ただ、時間軸を前後させる構成はちょっとやり過ぎだったかな、と。この話だったら、時間経過通りに見せていった方がよかったように思う。

 主演の夏帆は、これはもう他に適役は思い浮かばない程のハマリ役で、熱演だ。
 セックスシーンも、ちゃんと全部脱いでいて好感が持てる。(ただし、R15に収める為に、股間は勿論、バストトップも見せない絶妙のカメラアングルとなっているが)

 マザコン気味の夫の、その我が儘っぷりも彼の愛情だと描かれる辺りは身につまされるし、それを裏切ってしまった、と悟った塔子の決意も痛々しい。
 大人の恋愛映画、という所だろうか。
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年02月28日 12:00
    『ミッドサマー』昨日観ました。ちょっと感想を書くのに時間がかかりそうです。頭が混乱状態。。。
    で、あれ、監督の実体験に基づいているんですか?ちょっと、ちょっと、マジ、怖い。
    ちなみに、フローレンス・ピューさんは『ミッドサマー』撮影終了のわずか数日後に『Little Women』の撮影が始まって、精神的にしんどい現場からの次作(全くタイプが違う作品)撮影は、良きセラピーになったと記事で読みました。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2020年02月29日 00:25
    >あれ、監督の実体験に基づいているんですか?
     監督自身、家族(妹だったかな)を亡くしていて、その時、交際中だった女性に、映画のクリスチャンのような態度を取られたそうです。しかも、その後、その女性は別の男に走った、と。そうした体験がこれを作る原動力になったようです。
     (勿論、実際にはその元カノを火あぶりにはしていないでしょうけど)
     そうやって考えると、この監督、ちょっとコワいです。

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