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2020年02月09日00:17

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土曜は……

 午前中、かかりつけのクリニックに行き、その後、水槽の水替え。

 午後、ブルク13で、
 「グッド・ライアー 偽りのゲーム」。
 これは、ニコラス・サールの小説「老いたる詐欺師」を、イアン・マッケラン&ヘレン・ミレンと言う大ベテランの共演で映画化したサスペンス。
 監督は「美女と野獣」「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のビル・コンドン。

 ベテラン詐欺師のロイは、未亡人となった資産家のベティから全財産を騙し取ろうとする。ところが、事態は思いがけない方向へ発展していき……

 この映画、タイトルからはコン・ゲームを予想させるが、その実、これは復讐譚。
 その種明かしを告白で一気にやってしまう辺りはちょっと芸がないし、ベティ側の伏線をまったく見せていないのも残念だ。
 だが、ベテラン2人の演技合戦はやはり見応えがあった。

 映画の後、小腹が空いたので桜木町駅前の立ち食いで蕎麦を手繰り、地下鉄で阪東橋へ……行くつもりが、乗ったのが快速。
 阪東橋を通り過ぎ、上大岡まで行ってしまい、そこから引き返して来たので、この日2本目の映画を観るジャック&ベティに到着したのは結構ギリギリ……まぁ、まずまずの位置のシートに座れたのでよかったけど。
 
 そのこの日2本目の映画は、
 「羅小黒戦記」。
 これは、中国のファンタジーアニメで、2011年よりWeb公開され、現在28話まで公開されているシリーズの前日譚になる。

 深い森で暮らしていた妖精・シャオヘイ(小黒)は、人間によって森が切り開かれて住処を失い、何時しか人間の街で密かに暮らしていた。
 ある日、人間に追われたシャオヘイは、植物を操る妖精・フーシー(風息)に救われ、彼らが隠れ住む島を訪れる。
 だが、そこに執行人の無限が現れ、フーシーらは逃げ出すのが精一杯、シャオヘイは無限に捕らわれてしまうが……

 映画は冒頭からスピーディーなアクションを見せ、中盤はシャオヘイと無限による奇妙なロードームービーとなって行く。
 アニメとして観た場合、キャラクターはこれは完全に日本のアニメ風で何処か既視感があり、映画としてはジブリアニメ……と言うよりも、宮崎アニメの影響を色濃く見せる。
 妖精の棲む森は、「もののけ姫」のシシ神の森を彷彿とさせるし、大海原を旅する様子は「未来少年コナン」か。そして、妖精たちの館は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のようだ。
 そして、それが決してパクリではなく、リスペクトを感じさせ、尚且つ、中国文化を取り入れたオリジナルに昇華しており、宮崎駿なきジブリ映画よりも、遥に宮崎アニメの後を継ぐものと言うに相応しい、素晴らしい出来。
 更にクライマックスとなるアクションシーンでの、ダイナミックなフレームワークに、スピーディーながらも、緩急のテンポが絶妙で目まぐるしくない展開、その中に、コミカルな描写も盛り込む、エンターテイメントのツボを押さえた極上の演出手腕……そして、最後には感動のドラマが待ち受ける。
 動画の乱れもなく、美術は隙なく美しく、声優の実力も申し分ない。そして、主要キャラは青年が主で、エロチックな要素がないので家族での鑑賞も問題はない。
 これは文句なく素晴らしい作品だけど……勧められないのは、これは上映館が極めて限られる事。(現在、全国で神奈川の2館のみ)
 また、中国映画、と言うのも日本人には抵抗がある部分だろうか。
 館内は、アニメファンと思しき女性(腐女子?)で一杯で……変なイデオロギーに振り回されず、純粋に作品を楽しめるのは女性の特権なのかなぁ……個人的には、この素晴らしいアニメを楽しめないのは非常に勿体ないことだと思う。
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