仕事の後、ららぽーと横浜で、
「ハスラーズ」。
これは、ニューヨーク・マガジンに掲載された記事を原案に、ウォール街の男たちから大金をせしめたストリッパーたちの姿を描く映画。
監督・脚本は、ローリーン・スカファリア。
主演は「クレイジー・リッチ!」のコンスタンス・ウーだけど、彼女以上に存在感を見せているのがスクリーンには久々登場のジェニファー・ロペス。ストリッパー役は有名ダンサーやラッパーが務めている。
ストリップクラブで働くデスティニーとラモーナは、リーマン・ショックの影響で客の入りが激減するなか、薬物を入れた酒を客に飲ませて大金を奪う計画を企てる。
この映画、一種のコン・ゲームではあるのだけど、彼女らの犯罪は痛快さに欠ける(まぁ、男目線で、だが)部分がある。
ウォール街の嫌味な証券マンから金を巻き上げるならともかく、シングルファーザーが障害のある娘と暮らす家のローン資金まで巻き上げてしまったりするのだから……
その一方で、圧巻だったのはやはりジェニファー・ロペスだ。
かつて、ラジー賞の常連だった彼女に、今年はラジー賞が名誉回復の表彰をしたけれど、冒頭の彼女のパフォーマンスは見事の一語に尽きる。
脱ぎこそしないものの、本職さながらのポールダンスに、刺激的なパフォーマンス……身体だって変わらない美乳に盛り上がったヒップと、完全に「現役」だ。これで50歳だと言うのだから……
最後はちょっと湿っぽくなってしまうのも残念だったが、これは決して痛快なコン・ゲームではなく、これもまた格差社会の歪みを描くもの。
昨年、「ジョーカー」公開まで、全米トップの興行成績だったと言うのも、そんな部分に関心が集まったせいかも知れない。
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