土曜は、久々にCBRを引っ張り出す。先週、CBはバッテリーが上がっていてブースターを使ったが、こちらは何とかかかり、入念な暖機運転の後で走り出す……と、まぁ、やはりきちんと暖機すると、走り出しからスムーズで気持ちいいな。
まずはマツダに行って、ロドスタの6ヶ月点検の予約。その後、ナップスに行ったのだが……ついつい、マツダで話し込んでしまったせいで、ちょっと時間が……結局、ナップスの後、ブルク13にバイクで直行、となった。
隣は最新のCBR250RR(MC51)。
並べて見ると、大分大きさが違う。やはり、MC22は小さいな……
今日の映画は、
「前田建設 ファンタジー営業部」。
これは、中堅ゼネコン・前田建設工業のアニメに登場する建造物を実際に作るにはどうしたらよいかを検証するウェブ企画を映画化したもの。
監督は「賭ケグルイ」の英勉。
2003年。前田建設工業の広報グループ長の浅川は、アニメ「マジンガーZ」の地下格納庫を、光子力研究所の所長・弓教授から発注を受けたという設定で、現状の技術および材料で建設するとしたらどうなるかを検証するウェブ連載を提案。
最初は嫌々参加していた広報グループの土井らは、社内外の技術者たちの熱意や、自社の技術を目の当たりにするうち、格納庫計画に本気で取り組むようになり……
映画の元になった前田建設工業のウェブ企画は、その後、書籍としてまとめられており、映画は、その第一弾となった「マジンガーZ」の地下格納庫の建築計画を描いている。
この映画、高度経済成長期を過ぎ、大規模土木工事が少なくなり、斜陽化する日本の土木業にまだこれだけの技術と誇りがある、と言う物語。
「やれ、と言われればどんな工事でもやってやる」
と言う気概と、それを支える高い技術。
土木の根幹とも言える土質担当の技術者の見せる、その姿勢には思わず感動する。
そして、エンジニアが、その技術と、技術者としての良心だけで、女子の心を動かしてしまう、と言うのは、エンジニアの夢(と言うか妄想だが)のひとつの形だろう。
(ただ、この土質担当の山田技師が、映画の中では「土の中から這い出て来たもぐら」と言われているのに、すっきりとしたイケメン、と言うのが気に食わないが)
ただ、残念なのはこの映画が描く前田建設の社内描写にリアリティがまるでないこと。
根回しの必要な案件をオフィスで大声で話し合うなどあり得ないし、そのシーンも含め、熱意と言うのを「大声でわめきたてる」と演出する、芸のなさと、リアリティ無視は反省して欲しい所だ。
とにかく、うんざりする程うるさいし、日本のサラリーマンは会社ではあんな大声上げないから。
もっとも、前述の山田技師のシーンが上手く出来ていたので、これはファンタジー営業部のリーダー、浅川を演じたおぎやはぎの小木博明が、コントばりの大仰な演技しか出来ない、と言う事もあるのかも知れないが。
(堺雅人辺りに演って欲しかったなぁ……)
やはり、この物語、「プロジェクトX」的にやるべきだと思う。観客層だって、おじさん世代が中心だろう。
(なにせ、「マジンガーZ」の秘密基地建造!なのだ)
であれば、リアリティはもっと欲しいし、おちゃらけた描写は不要、白けるだけだと思う。
金曜観た、「嘘八百 京町ロワイアル」に続き、コメディとは大声上げてドタバタすればよい、とする安っぽい演出にはうんざり。
ハリウッドのコメディを正座して観ろ、とまでは言わないが、せめて三谷幸喜を見習うくらいはして欲しいものだ。
映画の後、「かつ泉」でとろヒレカツ&ブリかつ。
ヒレカツ、赤いけど大丈夫なのか……?
(あ、でも美味しかったです)
明日は、午前中、ロドスタで首都高。午後、映画の予定。
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