mixiユーザー(id:124952)

2020年01月23日01:18

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水曜は……

 水曜の定時日、仕事の後、ブルク13で映画2本。
 1本目は、
 「ジョジョ・ラビット」
 これは、「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティが監督・脚本・出演を務めたコメディ。

 第二次世界大戦末期のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョは、立派な兵士になるため、空想上の友だち“アドルフ”の助けを借りて、ヒトラー・ユーゲントのキャンプに参加するが……

 これは、ナチス独裁化における「戦争」を、子供の視線から描く物語。
 映画としてはコメディ仕立てではあるが、その割には時代考証などもしっかり、細部まで手抜きなく作り込まれた世界に、美しい映像と映画の完成度はかなり高い。
 ジョジョは、ナチスによって母親を奪われ、ユダヤ人の少女に恋した事で、ナチス信奉が揺らぎ、それが敗戦によって決定的なものとなって行く……ドラマとしてもなかなかのものだが、惜しいのは、ジョジョがやや幼く、盲信していたナチスに疑念を抱き、心揺れる辺りを描き切れていなかった事。生々しくなってしまうかも知れないが、もう少し年齢が上でもよかったかなぁ、と。また、コメディとして笑いを取る部分が、設定を活かしたブラックジョークと言うよりも、物語から浮いた単発ギャグだったのも気になる所だ。

 2本目は、
 「劇場版 ハイスクール・フリート」
 これは、女子高生が学校活動として第二次大戦中の軍艦を操る人気アニメーションの劇場版。

 国土の水没で海上大国となった日本。海の安全を守るブルーマーメイドに憧れ、横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃は、仲間と共に数々の危機を乗り越えてきた。
 そして、全女子海洋学校の生徒が集う競闘遊戯会が開催されるが……

 このシリーズ、原案は「ガールズ&パンツァー」の鈴木貴昭で、正直、二番煎じ感がかなりあるものとなっている。
 見せ場としては、CGにより、リアリティのある艦船のアクションを見せる、と言うもので、アニメ絵と組み合わせるから許される、そこそこのディティール(実写でやったら大事だ)で作品としてまとめられるのは、アニメと言う形態を巧みに活かしたものと言える。

 本編のシリーズ未見、殆ど予備知識なしで観始めたのだが……映画冒頭、美少女の学園コメディ、所謂きゃっきゃうふふの世界はさすがに気恥ずかしいものがあった。
 また、ストーリー展開、演出などは稚拙な上に粗く、これはどうにも気になった。
 戦術シミュレーションがギャラリーのコメントだけでなく、丁々発止のやりとりをゲームとして見せて欲しいし、浮きドックを沈めて横須賀港閉塞を行ったのに、港内の艦艇がいつの間にか東京湾に出ているなど、展開として疑問を感じる箇所が目立った感じ。
 また、作画レベルも低く、背景とアニメキャラクターの大きさが明らかにあっていない(道路が広すぎる、手すりが高すぎる)箇所が散見されたのも気になる。
 艦船描写に関しては、ちゃんと監修が入っているのだろう、確かに悪くはない。
 大和級の射撃シーンでは、最大射程で撃つ場合、敵は水平線の向こうで見えない、と言うのを解説つきで描写しているのは立派だし、発射シークェンスも真っ当でこれは感心した。
 艦船の戦闘シーンは、過剰演出の箇所はあったものの、なかなか楽しめるものだったし、これで一般作画がもっとちゃんとし、ドラマがしっかりしていればじっくり観てみたいと言う気にもなるのだが……
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