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2020年01月20日00:42

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日曜は……

 日曜は、Kinoシネマズみなとみらいで、
 「太陽の家」
 これは、長渕剛20年ぶりの映画出演作。監督は「相棒」シリーズの権野元。

 昔ながらの職人気質の大工の棟梁・川崎信吾はある日、シングルマザーの池田芽衣と出会う。
 父親を知らずに育った芽衣の息子・龍生を心配した川崎は、何かと親子の面倒を見るが……

 長渕剛は、一時の「オレ様」を押し出す所が減り、不器用な親父を演じていて悪くない……まぁ、それでも無意味に肉体美を披露する筋トレシーンとかあったりするのだけど。あと、歌い始めた長渕剛の口を塞いで黙らせるなど、柄本明じゃなきゃ出来ないよなぁ、と思ってしまったり。
 その妻役を演じたのが飯島直子だけど、相変わらずの美女っぷりにはびっくりだ。顔にも張りと艶があって、下手すると広末より若く見える程……あれで50歳なんだものなぁ。

 この映画だが、冒頭、芽衣との出会いが何とも強引で不自然……ここをもう少し自然に出来なかったものだろうか……映画に没入したい入り口で躓いてしまい、前半はどうにも信吾の人物像が受入れられなかった。
 ただ、物語が動き出し、登場人物が把握出来てからは悪くない……まぁ、破天荒で情けに厚い主人公が、マドンナと出会って、彼女のピンチを救う、と言う展開は正に「寅さん」と同じで、盤石の構成なので。
 (ただ、はらは「寅さん」があまり好きではない)
 後半、龍生がやってきたのをきっかけに崩壊した川崎家の再生と、芽衣親子の再出発が描かれるのだけど、これも展開がぶっ飛び過ぎていて……とにかく、信吾と言う人物、人情に厚いのはいいのだけど、ほんと何を考えているのか判らない……そして、芽衣の病気も尻切れとなって放り出され、後味悪いったらありゃしない。
 場面場面は勘定を揺さぶる台詞やシーンが多く、目頭は熱くなるんだけど、物語がコレでは……残念。
  
 映画の後、歩いて桜木町へ……
 フォト
 いやぁ、いい天気だな。暖かいし……

 更に、ブルク13で、
 「記憶屋 あなたを忘れない」
 これは、日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した織守きょうやの小説「記憶屋」を山田涼介主演で映画化。監督は「春待つ僕ら」の平川雄一朗。

 大学生の遼一は、人の記憶を消す事が出来ると言う都市伝説に登場する“記憶屋”を追っていた。
 結婚の約束まで交わした恋人の杏子から遼一に関する記憶だけがなくなってしまい、遼一はそれを“記憶屋”の仕業と考えたのだ。
 そんなある日、遼一は大学に講演に訪れた弁護士の高原から声をかけられて……

 原作小説は未読。ただ、原作は少女向けのロマンスを絡めたホラー小説であったのを、映画は感動のヒューマンドラマに仕立て直している。
 その中で、大人向けにしようとしたが為だろうか、記憶屋にトラウマとなる記憶を消して貰った女性の3名もがレイプ被害者、と言う、いささか陰惨な色合いを強めたのは気になる部分。
 その一方で、ホラー色は殆どなくなり、記憶屋の正体に迫る謎解きは結構早い段階で判ってしまうなどミステリーとしても物足りず、ロマンスとしても薄味――まぁ、これは映画の主要観客である山田涼介ファンの女性にしてみれば安心設定なのだろうが。
 感動のヒューマンドラマとしても工夫の足りない感じで、幾度か目頭が熱くなったのだけど、泣けるには至らず。そして、折角の“記憶屋”と言う設定を活かせていない感じだ。

 山田涼介はジャニタレと言う枠を超えて芝居が出来る方だし、出演者の力量も充分――それにしても、芳根京子はちょっと痩せすぎではないかなぁ――それだけに、何とも中途半端なものになった映画は勿体ない限り。
 むしろ、これは原作の延長線上のホラー仕立てのラブロマンスでよかったように思うなぁ……

 夜は「鳥ぷろ」でから揚げ丼。
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