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2020年01月20日00:39

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土曜は……

 土曜は、午後から映画。1本目は、ヒューマントラストシネマ有楽町で、
 「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」。
 これは、「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズが再共演したスカイアクション。

 1862年、ロンドン。「天気は予測出来る」と主張する気象学者のジェームズは、気球操縦士アメリアの気球に同乗し、共に大空へと飛び立つが……

 この映画、気球に乗って高度記録に挑む……と言う内容から、天空のパノラマを見せるビジュアル重視の映画か、と思っていたのだけど、これがまたなかなかのスカイアクションになっていた。
 積乱雲を突っ切り、そして人類の体験した事のない成層圏へ……と言うのは、当時としては、それこそ宇宙飛行並の冒険だったのだ。
 それをサスペンスフルに描き、その後も、成層圏でのバルブトラブル、更に一転してガスを抜きすぎた事による急降下からの挽回、と手に汗握るスリルと……さらに、高所恐怖症の人には絶対勧められないビジュアルで見せる物語。
 これは予想以上に面白い映画だった。

PS
 そう言えば、この物語の元になったエピソード、実は読んだ事がありました……


 その後、TOHOシネマズ日比谷で、ジャッキー・チェンの新作、
 「魔法拳 ナイト・オブ・シャドー」
 これは、怪異短編集「聊斎志異」の原作者である清代中国の作家・蒲松齢をモデルにした主人公をジャッキー・チェンが演じるアクション。

 妖怪の世界から人間を守っていた壁が崩壊。妖怪捕獲人のプウが人間界に送り込まれ、妖怪を捕らえては地獄送りにしていた。
 ある日、周囲の人間には物書きとして知られているプウの元に、見習い衛士がやって来て……

 これは背景の殆どがCGで描かれた、ファンタジー映画。
 背景などは、場面によっては「アバター」を彷彿とさせるような見事なものもあるが、プウの助手を務める妖怪のマンガチックなデザインなどを見ても、これは恐らく子供向けだろう……子供だましとは言わないが、コメディ色の強い前半は、正直、かなり残念な出来だ。
 後半、妖怪と人間の悲恋を描く辺りから面白くはあるが……物語上、サイドストーリーとなるだけに扱いが中途半端で、オチもすっきりしない。
 肝心のジャッキーのアクションも、らしいのは宴席での椅子を使ったアクションくらいで、クライマックスも殆どCGでの見せ場が主になってしまっては……まぁ、もう身体が動かないのも判るのだけど。
  

 その後、更に渋谷に移動……日比谷から地下鉄の方が早いんだけど、慣れてないので山手線で向かう……そのせいで、夕食の時間がなく、途中で買ったカレーパンを囓りながらユーロスペースへ。
 そして、今日、3本目は、
 「さよならテレビ」。
 これは、「ヤクザと憲法」「人生フルーツ」などの話題作を送り出している東海テレビドキュメンタリー劇場第12弾。監督は「ヤクザと憲法」の圡方宏史。
 
 かつて、情報や娯楽を提供するメディアとして隆盛を誇ったテレビ。だが、今やテレビを持たない若者も珍しくない。
 今、テレビの周辺で何が起きているのか? それをテレビ局自身が写し出す……

 これはなかなか面白いドキュメンタリー。
 その企画段階からカメラは回り始め、中心となる報道局を写し始めると、報道番組であれだけ他人を撮りまくっていた人物が自分を撮られるのを嫌がって声を荒げる。
 日頃馴染のないテレビ局のカメラの裏側で何が起きているのかを記録した映像として、お仕事紹介の面白さはあるし、視聴率に一喜一憂する姿、三六協定遵守に悩む管理職と、身につまされる描写も多い。

 それでもあともう一歩踏み込みが浅いな、こんなもんか……と思った最後の最後で、この映画は全てをひっくり返す。
 それは、確かに、テレビってそう言うものだよね、と知識として知っていたものだけど、それをこう言うやり方で描くか……やはり東海テレビ、いや、 圡方宏史、確かに只者ではない。

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