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2020年01月18日12:27

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金曜は……

 金曜は、午前中、東大へ。
 午後、半休貰って会社に戻らず、新宿バルト9で映画3本。

 1本目は、
 「mellow」。(13:00)
 これは、「愛がなんだ」の今泉力哉が監督、様々な片思いを綴った恋愛群像劇。主演は、最近人気の田中圭。助演は正に百花繚乱と言うべき女優陣競演だが、ヒロインは、岡崎紗絵だろうか。
 
 小さな花屋を営む夏目。時々、不登校気味の姪のさほを預かったりしながら、夏目行きつけのラーメン店を受け継いだ木帆、密かに夏目に憧れる近くの美容室の娘・宏美、常連客の人妻・麻里子らの思いが行き交い……

 この映画、全篇恋バナ、と言う感じ。これは恋バナ好きの女性のための映画だろう。
 もっとも、様々な恋愛模様の描かれるで、田中圭演じる夏目の鈍さが時にギャグになるのが面白い所だが。

 それにしても、木帆のような子が店主などやっていたら、ラーメン店、もっと繁盛しそうなものだがなぁ……

フォト
 あ、結局、映画の後で、ラーメン食べに行ってしまったり……


 2本目は、
 「ラスト・レター」。(15:50)
 これは、岩井俊二監督の新作。手紙の行き違いをきっかけに始まる二つの世代の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く物語。
 岩井俊二が初めて出身地・宮城を舞台に物語を作り上げた。

 裕里は、亡くなった姉の代わりに出席した同窓会で、初恋の相手・鏡史郎と再会するが……

 この映画、いい物語だとは思う。
 だが、センチメンタルな感じは過剰な程にあるものの、ロマンス、と言う部分はどうか……むしろ、この映画は、ラブロマンスではなく、“なにもできなかった男”の悔恨の物語なのではないかと思ってしまった――自分にもそんな部分があるが故に、鏡史郎に投げかけられた言葉の痛い事。
 これは、そんな中年男には痛すぎる映画と思う。

 また、豊川悦司と中山美穂の役柄は、「Love Letter」をブチ壊すようなものではないかなぁ……

 あと、岩井俊二だけに、美少女を美しく撮るのは当然……その中でも広瀬すずが複雑な内面を表現しているのは、やはりさすが。裕里を演じた森七菜はまだぎこちないが、それを不器用、と言う役にすくい上げた感じだ。松たか子が、そんな裕里の成長した姿を演じて、ちゃんと同じ人物に見えるようフォローしているのはさすがだろう。
 あ、庵野秀明が俳優として出演、「風立ちぬ」で批判された棒読みも何処へやら、ちゃんと演技しているのには成長を感じた所だ。

 美しい映像に、心揺さぶるドラマティックな物語……胸キュンと言うよりは胸が痛くなるような映画だけど、これはよい映画だと思う。


 3本目は、
 「リチャード・ジュエル」(18:30)。
 を観よう、とチケット買ったのだけど、なんと時間を間違えて買ってしまう(「ラスト・レター」と重なる16:20の回を買ってしまった)。カード決済の場合、払い戻しは効かないと聞いていたので、もうひとつ後となる18:30の回を買い直しただが……その後、チケットカウンターで相談したら(って、まずそっちを先にしろ、なんだが)、払い戻しは出来ないけれど、別の回、別の映画のチケットとの「交換」は出来ない訳ではない、と言われた。
 あ、券売機で間違えて買ってしまったら、チケットカウンターで、別の映画に変えて貰うと言う対応は「出来なくはない」のか。
 (ただし、責任者決裁が要るので、責任者がいる時間で、尚且つ、混雑しておらず、対応に余裕があるならやって貰えるらしい……昨日は平日だったので出来なくはなかったようだ)
 いい事を教えて貰ったな、覚えておこう。

 ¥1900は損したけど、この知識と、クリント・イーストウッドへの応援と考えれば、納得出来なくもない……てゆーか、した。 
 しかも、その直後にマイミクさんより、「明日の『リチャート・ジュエル』のチケット誤って買ってしまったので、観ませんか?」とメッセが入って……ああもう、なんでこうなるの、とは思ったけど。

 さて。

 これは、クリント・イーストウッドがアトランタオリンピック爆破テロ事件の捜査で起きた冤罪事件を描くドラマ。

 1996年.アトランタオリンピック中に爆破テロが発生。
 爆弾の第一発見者リチャード・ジュエルは、多くの人の人命を救ったとして英雄視されるが、その後、FBIは彼を犯人と疑うようになる。
 FBIの取り調べを受ける事になったリチャードは、旧知の弁護士、ワトソン・ブライアントに連絡し……

 これは、オリンピック開催期間と言う事で早期の決着を狙ったFBIの勇み足が生んだ冤罪事件を時系列的に描くものだが……相変わらず、クリント・イーストウッドらしく無駄なく、完成度の高い映画となっている。
 もっとも、サイドストーリーを省いたせいで、脇役がステレオタイプとなり、FBIによるリチャード取り調べをスッパ抜いた女性記者の取材方法について、事実と違うと言うクレームがついているとかはあるのだけど。

 これを観て思うのは、映画内で批判されるFBIの杜撰な捜査と人権無視だが、それにしても日本より遥かにマシなレベルにある、と言うこと。
 連行されたリチャードだけど、尋問に合意する、と言う書類にサインせず、弁護士を呼んで解放される。
 これが日本なら、そのまま留置され、弁護士も同席させない長時間の尋問の末、疲労と睡眠不足で判断力が鈍った所で、
 「自白すれば終わる、しなかったらお前の母親も共犯者として絞り上げる」
 と言って自白させ、被告人の出来上がり、です。
 後は、検察と連携、「やっていないことを自白できる訳がない」と犯人にされてしまうオチ。

 ……まぁ、“お上の言う事には逆らわない”日本人は別として、外国人じゃ逃げるわなぁ、と。ゴーン容疑者逃亡劇にあらためて納得してしまったり……

 その後、新宿からは相鉄線で帰宅。
 湘南新宿ラインの方が早く帰れるのだけど、相鉄線だと最寄り駅までずっと座って帰れるんだよね……
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