火曜日、チネチッタで、
「カメラを止めるな!」。
これは、本作が初の長編映画となる上田慎一郎監督のホラー&コメディ。
昨年には完成していたのですが、上映機会に恵まれず、今年になってからゆうばり国際ファンタスティック映画祭を始めとする国内外の映画祭で公開されて話題となり、6月公開以降、上映館のKs’cinemaでは公開から連日全回全席チケット完売が2週間以上も続くと言う人気ぶりに上映館が拡大。漸く観る事が出来ました。
ゾンビ映画撮影のため、山奥にある廃墟にやってきた自主映画のクルーたちが、本物のゾンビに襲われる。次々とクルーの面々はゾンビ化していくが、監督は撮影を中止するどころか嬉々として撮影を続行……そんな展開をワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービー「ワンカット・オブ・ザ・デッド」を撮った彼らとは……
あまり多くは語れませんが、これも「映画を作る」話。
モノづくり映画に面白いものは多く、それが映画となれば傑作になるのも当然ですが、コレはスゴい。
冒頭37分の劇中内映画、「ワンカット・オブ・ザ・デッド」は失笑を促す出来で、そのネタバレになる最後30分は逆に爆笑。
スタッフ&俳優の総力を結集、親子愛が実現をさせた渾身のラストショットには笑いがこみ上げると共に、思わず感動の涙まで出て来ます。
映画を撮る姿を映し出す映画の、更にメイキング映像からなるエンドロール画像は、いわば“三重入れ子”で、ここもまた気が抜けません。
全てが終わり明るくなった劇場内では、(それまで「まだ何かあるんじゃないか」と皆、息を詰めて見守っていた)あらためて笑い声が弾けると共に拍手が沸き起こりました。
・・・これ、海外の映画祭ならスタンディングオーベーションものでしょう。
コイツは面白い、なるほど、コレは映画ファンなら必見。
この夏、見逃してはならない映画だと思います。
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