ぼくの中の
いちばん 多感な時間は
深いふかい 雪の奥底に
ひっそりと
うずめてきた
そんな かたく
氷で 閉ざされた記憶を
やわらかく あたたかい雪は
少しずつ 溶かしてしまう
そんな 不思議 ...
ありふれた 熱なんかには
これっぽっちも
惑わされないけれど
そんなステキな 雪だけは
ぼくの融点を
やさしく 刺激する ...
だから 好きなんだ
極寒の 原野をも
ふわりと 包み込む
やさしい 雪が ...
少しだけ 上気した
頬と 心を
今も ゆるやかに
なだめてくれる
冷たい 雪が ...
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