3年ぶりの平成中村座の歌舞伎公演、過去に何回か観劇しています。
今回も観劇に・・・ではなく、いろんな縁と奇遇なことが重なり、今回はこの舞台に、ほんの3分程度ですが立たせていただきました。
セリフも何もない、ただ町人が夏祭りで踊っているという場面。最初は気楽な気持ちでいましたが、実際、中村勘九郎さんを始めとする方と舞台稽古になってみると、特等席は12,500円をもらう、日本を代表する歌舞伎役者と公演に臨むのですから、生半可な気持ちでいられなくなりました。
演出は、貧しい大阪の町人が、年に一度の祭りで楽しく踊っていて、その踊りを一斉に止めて1分半程度のストップモーション、そして一斉に踊り出し、勘九郎さんとともに踊りながら去っていくという場面で、この止まる、動くが1人でも間違えると演出が台無しという緊張を強いられるのです。
私の出演公演でないときに、東京のプロの役者さんが間違え、その公演のみ拍手が沸かない状態を見てしまうと、気疲れします。
まあ、こんな機会は滅多にいただけないので、一生の思い出になります。
5月下旬に東京に「必要で急ぐ用事」があって出かけた渋谷は、先行上演の東急文化村・シアターコクーンでの東京公演を観ておくためだったのです。
ログインしてコメントを確認・投稿する