炊きだし。なぜ、こういう活動が成立するか、考えてもいい。。

■「貧困層が液状化のように」都心の公園、20分で消えた弁当400食
(朝日新聞デジタル - 10月18日 05:05)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6706616

よく、
ラーメンやチャーハンを無料で食べさせる店があった。そこで食べさせてもらった人が裕福になり、恩返しをした。匿名で、米ウン十キロの差し入れがあった…
という記事を見かけます。
これは、本当でしょうね。この弁当４００食の原資も、寄付でしょう。
人間は、アコギなことが出来ないようにできています。全部ではありませんが、それがボリュームゾーンです。
社会が安定しないと、子どもが安心して暮らせません。また、不況になりますから、何業も例外なく悪影響を被ります。こういうことは、特別な篤志家や人格者などでなくても分かります。

要するに、いわば直観的に「黙って見ていられない…」ということですが、
黙って見ているべきではないのは、一部の人間に利益を与える現在の制度です。
私は新自由主義は今の時代には決定的に合わないと思います。特にＭＭＴに対する不理解が問題だと思います。デフレ脱却が課題なのに、何で金融を引き締めるのか。国債の償還は、通帳に記帳すれば一瞬で可能ですし、第一、財務省も日銀もデフォルトにはならないと言っています。だヵら、某事務次官の発言は選挙のための囮部隊の陽動作戦としか見えない…
と言いたいことはいろいろとあります。

しかし、それ以前に、現代の日本は新自由主義ですらない、ということを指摘しないといけません。
労働者市場というものがないからです。また、自由競争というものがないからです。たとえば、アベノマスクは、入札もなにもなく、広告代理店に中抜きさせました。市場の競争原理などどこにも作動していません。

「時代が時代だから」「このご時世では…」という言葉ですませると、付けがやがて自分のところに回ってきます。

こういうニュースがニュースになるのは、
ただで弁当を配るという事業が成立するとは！　
顔を晒してもらいに来る人がこんなにいるとは！
という驚きでしょう。
しかし、利他的なのは人間の動物としての本性です。当り前のことです。炊き出しが当然のこととなりニュースにならない日が来ることを願います。

ホラの吹き通しの自民党に票を入れる方がよっぽど狂っています。

また、今の社会を、市場原理が作動する自由主義社会であると考えるのも、大いに疑問があります。