国家公務員上級(一種、総合職、高等文官。現在の呼称は総合職。)から、内閣総理大臣になるのは、成績順位二十位くらいだそうです。
それより優秀な人で、ふっと、辞めて田舎暮らしをする人もいるようです。
もちろん、全部ではありませんが、田舎にこもるのは、竹林の七賢あたりからの根強い伝統があります。
隠者の伝統は、調べたことがあります。モデルになっている中国の隠者は、決して清廉なものでも純潔なものでもないですね。
『徒然草』『方丈記』を読んだ欧米人は、エゴイストだという評言をする人が多いです。
さまざまな観点からこのタイプの隠者は評価できますが、エゴイストであるのも、事実です。どこかに資金源があるはずだからです。
ただ、欧米は搾取で成立している社会。「お前らに言われたくない」という感情が先に走りますが。
最低の資金源さえあったら、何もしないで隠棲したい…
よくわかりますね。往々にして、人とかかわることは下らないからです。
また、自営であれサラリーマンであれ、大方は自分がやってもやらなくてもいい仕事です。もちろん、単なる一般論ですが。
娑婆にいる他人から受ける嫌な思いと、他人から得られる潤い。それを天秤にかけたら、引き合いません。隠棲したいという気持もわかります。
もちろん、学会や碁会所などの例外があります。
みんな、学会や碁会所にいるようになればいいのですが、怠けものだから、それができません。職人さんは必死で仕事すればいいですが、怠けるから、腕前自慢になる…ということでしょう。
そうです。何かに必死になれば、マウンティングなどできるはずがありません。『菜根譚』の言っている、主人公が出現するかどうかという問題です。対象が何であってもいいのは、山本周五郎の『内蔵允留守』にある通りです。
四流、五流のヤツは全てが、四流、五流。
(しかし、そういう他人と比べてどうだの…ということに、全く興味がない人は、仕事も学問もしない人でも、気持ちがいい付き合いができます。)
歳のせいか、ここは厳しくなりました。うんざりするヤツとは口をきかなくなりました。いいことは何もないから、当たり前のことです。
問題は、資金源ですね。
20万程度でいいから、コンスタントに稼げて定年がない稼業はありませんか?
もしも、あったとしても、大家業や株の配当のような搾取系になりそうです。
■ネットあるけど同調圧力ない ニートら魅了する山奥生活
(朝日新聞デジタル - 01月07日 13:29)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6369168
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