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2020年05月30日10:10

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女流文学の伝統

私事ですが、やろうとして撤退したことがいくつかあります。

ラーメン屋は、原価が高すぎて儲からないなど、それぞれ、重い理由があります。

小説家もその一つです。
日本には中産階級(三代何もしないで食える階級)は、いません。
いても、小林秀雄や青柳瑞穂が骨董の話をするかのような存在です。つまりは、ほぼ、敬意を払えない趣味の持ち主です。
骨董の話をするなら、白樺派の一派による、益子焼の「発見」のような、新たな美意識の発見をするべきです。態々、既存の価値観にすり寄り、それだけで済ますのは…

この傾向は、
大正生まれの人は一番ひどく、「お父さんは? 出身大学は?」という階級の身上調査から始まります。いくら、こちらが若造でも、初対面の人間に対してです。一体、どれだけ頭が遅れているんだと思います。

まあ、そういう恵まれた階級も稀です。だから、日本人の真剣な悩みは、住宅ローンであったり、子どもの付属中学合格であったり。小説家は、成立しません。
私も、小説家になって夢の世界を構築するのは無理があります。
というのは、私は、生産的な生活をする成人だからです。

実は、その反対が女流文学だといいたいわけです。『源氏物語』は、主人公は政府高官の癖に、民衆の暮らしや外交などに欠片も関心を抱かない。そういう人生観世界観の中でしか、文学は語れない。これが宿命ではないかと。

昭和の少女漫画がそれに当たるか考えてみました。
反米漫画やプロレタリア漫画さえもありますが、どうも、それに当たると考えてもいいようです。リアルなものが、ワンクッション、皮膜でおおわれて向う側にあるというイメージでしょうか。

しかし、↑ は、大雑把すぎる整理です。もう少し考えてみたいですが、女性の立ち位置が男性と似たものになっていって、少女漫画、女流文学的世界がこのままでいられるのか、少々不安でもあります。


令和の世に「昭和少女まんが」を忠実再現 一定世代がざわついた新聞広告 出稿主のフマキラーに聞いてみた
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=6101169
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