もしかしたら、大きな節目になるかもしれない。。

文科省、臨時休校の要請を通知
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5989930

明治時代、人は、私塾に通っていました。漢学系のものもあれば、洋学系のものもあります。

その塾はレベルもさまざまですが、
適塾、慶應義塾、済生学舎、二松学舎、英吉利法学校、明治法学校…
などは今の大学の源流になっていますが、文系の場合、学生が身につけるものは、一般に、今の大学のはるかに上のレベルを保っていました。しかも、当時は、医師ですら試験制でしたから、お上の許認可から自由なところでレベルを保つことが出来ました。

形式ではなく、内容による世渡りが出来た時代だったと思います。

今は、どうでしょう。

高校でも大学でも、どんな、クルクルパ〜学校でも、お上が認めたものは、保護されます。
たとえば、××産業学院大学も、大卒ですから、国家公務員一種などを受験することができます。

では、内容はどうかというと、
日本橋学館大というところが有名ですが
https://www.news-postseven.com/archives/20111012_33280.html
中学レベルまでレベルを落として授業している大学も多くあります。

そんな大学も認可されているのは、文部省は甘いのでしょうか。
それは、不正確です。
自分に従順なヤツには、甘いという、最低のえこひいきです。

その証拠に、高校学校単位未修事件というのがありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%BF%85%E5%B1%A5%E4%BF%AE%E7%A7%91%E7%9B%AE%E6%9C%AA%E5%B1%A5%E4%BF%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C

受験に関係ない必修単位を教えなかったという事件ですが、
西武文理のような進学校の世界史の履修がいい加減だ…というなら、世界史を履修させているがほとんど理解していない近隣の、××学園（漢字は小三程度しか書けないし、二けたの足し算が出来ない）の生徒はどうでしょうか。彼らは単位をとって卒業しても、入学時の西武文理の一番できない子にもかなわないでしょう。
しかし、一応、文科省が定めた形を殊勝に守っていれば、セーフです。

この事件では、
結局、単位未修だとされた多くの高校が、夏に生徒を登校させて補修させるなどしました。

今、文科省は、シラバスを大学教員に課しています。このやり方ですと、講義や演習の時間数や内容を、勝手に変えるわけにはいきません。
これが困るのは、学生の実態に合わせた中途変更が難しいというところ。

しかも、単位未修事件と同じく、形式に見合う内容があるかというと、そうではありません。この間、早稲田の政経の三年が、三人もそろって、ロックやホッブスを読んだことがないと聞き、驚きあきれました。

今回のコロナが、四月までずれ込むと、夏休みまでずれ込んで、時間的にも内容的に省略せざるを得ません。

もしかしたら、その、自由裁量権を、役人から大学へと取り戻せるチャンスかもしれません。