連想するのは、大学入試や就職試験の併願です。マイミクさんに教わった例です。思わず膝を打ちました。
「御社が第一志望です」
これがウソであっても、ウソがつけるシステムなら、仕方がないです。
そういうウソをついたことないですか?
大概の人は経験しているでしょう。
ウソは、不可抗力による不履行と区別しにくいです(良心という内面の問題になります)
たとえば、
イ 不誠実だから待ち合わせ場所に行かなかった。
ロ 仮病を使って待ち合わせ場所に行かなかった。
ハ 本当にインフルエンザに罹って行けなかった。
この三つを区別するのは、当事者の内心です。
「アイツを殺してやりたい」といくら思っても、それは法的な罪にも道義的な罪にもなりません。宗教的な観点からはいざ知らず。
だからこそ、この三つを同じだと考える人もいるでしょう。
さらに、「インフルエンザに罹って行けないこともあるんだから、約束はすっぽかしてもいいものだ」と発想する人もいるでしょう。
少なくとも、盗みが悪いというのと同じ重みで、不誠実な約束不履行が悪いと思う人は、極めて少ないでしょうね。
また、予約という制度も、どうでしょうか。
予約して客が来ないと困る…というのは、店側の理屈だと思っている人も多いと思います。
たとえば、
私はある保険業者に客を紹介し、紹介された人が断ったので、業者が怒り狂った…という経験があります。あまりにも身勝手なので唖然としましたが、理屈は「見込み客だったが一日無駄にした」その身勝手な理屈と、今回のホテル側の言い分はなだらかにつながっています。
「キャンセルもあり得るということを、ホテル側は折り込んで仕事をするべきだ。」という意見を持っている人もいるはずです。
(mixiなどでそう主張すると叩かれるから言わないだけではないでしょうか。)
だから、ドタキャンをどうしても抑止したいなら、ウソをつかないという客の内面に期待するだけではいけません。ウソを付けないシステムを作り出すべきです。
今回の件は、そのシステムを作ってこなかった店の責任でもあります。
それならば、前払い制が一番です。
前払いしてからサービスを受けるのと、その逆と。差はほんのわずかです。よほどでない限り、「一泊したが、サービス内容がお金に見合わないから、払わない。」とは言わないでしょう。
客がサービス内容に不満ならば「ネットに悪口書きまくるぞ。覚悟しろ」というなど、別の手段で喧嘩するでしょう。
また、「前払いが不愉快だから、嫌だ」という客は、来なくてよろしい。
高級温泉宿に行くこともありますが、「オレは客だ」という、成金的なプリプリ威張っているようなのと、同じ湯船に漬かりたくありません。
■正月の宿泊無断キャンセル、業界悩ます「ノーショー」
(朝日新聞デジタル - 01月21日 14:18)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5943382
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