mixiユーザー(id:12410478)

2020年01月19日10:05

203 view

東京版のミシュランは、実によくできていますね。。しかし、格付け出来るものとできないものがあります。

東京には、ウナギや寿司といった独特の食べ物があります。

たとえば、赤身にラードを混ぜて練って、「ネギトロだ」と騙したら、騙されてしまう自称gourmetが多いです。だから、gourmet自慢のヤツと飯は食いたくないのですが…
(また、変なのに限ってgourmet自慢です。)
そういう人は、審査員に一切入っていません。

ところが、
フランス人は、料理をartだと考えていますが…
だとしたら、コンペンションに馴染んでも、格付けにはなじまないのではないでしょうか。

谷崎潤一郎に『文章読本』という本があります。
日本酒の品評会の例を挙げて
…酒こそは、甘口だ、辛口だという好みはあるが、品評会では審査員の意見は一致する。
という趣旨のことを述べています。
だから、文はさまざまだから自由に書けばいい…ということにならないと。
これなどは、個性尊重をお題目にしている、愚かな教育ママに読ませたいほどです。

この意見は正しいと思います。
文は技能だから、一位を選ぶことができます。
こういうときに、書物の趣旨を考えるのは大切でしょうね。『文章読本』は、名著の誉れが高い本ですが、文学青年向けの本というよりも、一般向けの本です。作家の書いた文章の本で、読むに値する唯一の本かつ、感動的な本です。有名は話ですが、川端康成の『文章読本』は、ゴーストライターに投げたもの。丸谷才一は、何を書いてもつまらない人ですが、何であんなものを出すのか、謎です。

料理も技能としての側面があるから、一位は選べます。
しかし、芸術だとしたら、格付けは出来ません。
たとえば、美術なら、デッサン力という一面を取り出してコンぺンションはできるでしょう。実際に芸大入試などはこの形をとってますが、デッサン力が全てではありません。

では、料理は、芸術でしょうか。
私には、「芸術」という括りがまちがっていると思います。
これぞ、近代の病弊です。分類することの功罪は、罪の方が大きいと思います。
事実に反していますからね。
事実は、
価値がある音楽や文学などが、バラバラに存在するだけです。。

■仏ポール・ボキューズ、三つ星失う ミシュランガイド
(朝日新聞デジタル - 01月18日 16:38)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5940439
6 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年01月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031