人は、互いに迷惑をかけ合いながら生きていきます。
お互いさま…というのんきな態度で、助け合って作り上げるのが社会です。
昔は、雨宿りに、勝手に人の納屋に入るのは当たり前でした。江戸時代の小説には、全く知らない家でも、声を掛けて中に入れてもらう…という描写が多くあります。
また、伯母に言わせると、戦前は銭湯の女風呂に、赤ん坊のう〇こが浮かんでいるのは常識だったそうです。誰も何も咎めなかったとか。
そういう緩いコミュニティが衰弱したように思います。
雨宿りをさせてもらったら、簡単なお菓子をもってお礼に行くというような風潮。
それは、裏を返すと、自分が人に良くしてやたっとき、御礼に来いということかもしれません。
我々は、こういう事件でもなければ、潜在的な相互の無償の好意を思い出せません。
陣痛から出産まですぐだということも多く、また、突然破水することもあるでしょう。
このお母さんはどういう対応をしたのかわかりません。
しかし、自然に見ず知らずの人が助けることになり、無事に赤ちゃんが生まれました。
また、最近は、女性の羞恥心や傷害を持つ人に配慮するマナーのようなものは、昔より良くなっていると思います。
(たとえば、電車で「お客様、ご案内中です」というアナウンスがあっても、舌打ちする人はいません。)
非常にめでたいことです。
愛される人より、愛する人になりたい…と思っていますが、
他人を助ける人間は尊いです。そうなりたいのはもちろんですが、
気兼ねなく、赤の他人に助けてもらえる人、好意を自然に受けられる人はそれ以上に理想としたい人かもしれません。
■JR湘南新宿ラインの車内で乗客出産 池袋駅で母子救護
(朝日新聞デジタル - 10月21日 20:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5834618
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