天皇や皇族を除くと、
東京都知事は、日本でのパワーの序列は2〜3位くらいでしょうか。
最高裁長官や衆議院議長は、三権の長ということになりますが、自分の考えで社会を変えるという側面が乏しいですから。その他、経団連会長、日本学術会議会長や侍従長など偉い人はいますが、同様にお飾りという側面が強いです。
都知事は、下手な閣僚よりも影響力があることはまちがいありません。
給与も政治家としては、首相に次ぎます。
都知事。
この象徴的な威力はすさまじいものですし、
その他も、たとえば、東電の大株主でもあります。
また、過去に東京都がとった政策が他の自治体に影響を与えることがあります。
新しい政策を打ち出したら、それに追随せざるを得ません。
ディーゼルの規制が典型です。
東京を走れないクルマというのが出来たわけですから、それに従わざるを得ないということになります。
教育長の小尾が思いついた、都立高校の合同選抜は、学区などの形であっという間に全国に影響を与えました。
ちなみに、誤解が多いところですが、小尾の政策は見るべきところもあります。以前の旧制中学時代は、内申書と面接百%でしたから。
また、しみじみと思うのは、
直接選挙(リコールあり)、地方首長の専権による、政治の可視化でしょうね。
舛添や石原は論外ですが、
たとえば、美濃部亮吉さんは、
外環道整備反対、成田新幹線計画廃止、都職員人件費爆上げ、老人医療無料化、児童手当創出…という政策を取りました。
これを是とするも非とするも、
一人の理想主義的なマルクス経済学者の素顔が見えます。
国政選挙で選ばれた政治家より、くっきりと見えてきますし、いわゆる功罪もいい逃れが聞きません。老人医療無料化なども、都知事になったからできたことで、
美濃部さんが、連立政権の首相だったら、出来なかったかもしれません。
そう考えると、
国政や官僚から都知事になるというより、都知事から国政に進むという途は望ましいかもしれません。
理想が口先だけかどうか、ビジョンがあるか、さらに実務能力があるか…がわかるからです。
ちなみに、ビジョンと理想は違います。
交通インフラ整備の遅れは、将来を見通す眼がなかった…と言われても仕方がないところです。だから、土地収用の問題は批判者の大きな論点になりました。もっと突っ込んで言うと、「一人でも反対したら強制収容するべきではない」という美濃部さんは、マルクス主義者でもなかったのかもしれません。
もし当選したらの話ですが、
山本太郎氏が、都知事になるのは、試金石という点でいいことかもしれません。
■「れいわ」山本太郎代表 都知事選出馬にも色気 「可能性は排除しません」
(AERA dot. - 09月21日 13:30)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5797260
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