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2019年05月31日08:08

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歪んだ認知をどうするか 3

今日は、登戸の二人殺害通り魔事件の
A 犯人の思考の誤り
B 居場所の問題。
のうち、Bの問題に付いてです。

社会のせいで今の自分が恵まれていない…と思うなら、責任者を襲うべきです。
たとえば、秋葉原の加藤智大が、ネットのなりすましに腹を立てたなら、探偵を使い、なりすました人を探して、彼を襲うべきです。
抽象的な意味での社会や、政府の政策に対して腹を立てたなら、安倍でもトランプでも襲うべきですね。

だから、思考がおかしいのですが、
犯人たちは居場所を求めていた…ということも考えなければなりません。
犯人の立場に立つと、将来は全く閉塞されているようにみえ、希望も何もない…非常に強い自己否定のバイアスがかかった状況です。
「恵まれない人が全て事件を起こすわけではない」と言っても、意味はありません。ガンにかかった人に、「ガンにかかっても治る人もいる」といっても意味はないのと同じです。
今の社会が夢も希望もないから起きるべきして起きた事件です。

昨日は、絆なんてそもそもあるとは限らない…ということを前提にせよと書きました。その通りですが、絆や居場所なしに生きられるのは、強いヤツです。
何が強いかというと、精神です。
『夜と霧』のフランクルは、おおむね、極限状況で強かった人物は、体力に秀でているものではなく、精神世界が豊かなインテリだったという趣旨のことを述べています。
この指摘は重要です。

現実世界の他に、精神世界がないとバランスが取れません。
現に若者をみても、小中学校の同窓会を大切にし、田舎にへばりついているような人は精神世界が貧弱な人が多いです。

先日、長らく会わなかった…というよりもみんなの前から姿を消した人とつながり、長電話をしました。大切にするべき没頭するべきものがあるから、変わりません。数十年、話をしてなくとも、もとの友人に戻れます。
彼は画家です。実績がある人ですが、もちろん、成功しているかどうかは無関係です。没頭できる何かがあるかないか…

だから、このニュースを聞いて真っ先に思ったのは、
今の教育は、自分の世界を持てるような教育になっているか…
ということでした。

最近でこそ、ダンス部はメジャーですが、長い間、ジャズダンスなどは、風俗の一種と言うように思われて、中学高校の部活から排除されていました。
スポーツは勝つためと団結するためです。
中学生が囲碁や将棋をやっていると、親が禁止します。
まさに夢も希望もない。
学歴にしても、東大などに落ちて、そのコンプレックスでダメになる人は多いです。

また、赤の他人のコミュニティは、飲み屋という素晴らしい手本があるのに、拡がっていきません。
飲み屋は、
お互いの話を聞く、互いに話しかけないなどの、自己発生的な不文律があります。しかも、静かで上品なところから、超下品なところまであり、好みを選んで棲み分けられるようになっています。
仕切りがうまい親父は、たとえば酔っ払いが放言しているにしても、放置して吐き出しをさせるものとそうではなく「帰ってくれ」というものの仕切りの基準がハッキリしています。
ただし、飲み屋は、カネがかかる(この経済状況では千ベロすら贅沢かもしれません)、酒を飲まなければならない、その場からつまみ出される人もいる…と。

飲み屋に代わるコミュニティをどう模索したらいいでしょうか。


■中高年引きこもり、課題深刻=推計61万人、支援なく−専門家「SOS逃さず対応を」
(時事通信社 - 05月31日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5642660
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