たとえば、
1 450円
2 好みで長ネギや豆腐や白瀧が追加できる
という牛丼屋があったら、流行るでしょうか
どんなにうまくても、いや、極端にいうと、うまければうまいほど流行らないといえるでしょう。
なぜか。
第一に、我々には、完成品を食べたいという心理があるからです。
だから、バイキングはまずいし、オリジン弁当のような好きな総菜を量り売りするものもあまりうまくありません。
洋食を食べて、付け合わせのスパゲッティが非常にうまかったとします。
「金を出すから、スパゲッティだけ大盛りにしてくれ」と、普通はいいません。言えないような心理があります。「これ、うまいんだけどな。すぐなくなるのが惜しいなあ」と言いながら食べるのが、楽しみの一つであるとでもいうような。
面倒くさいというのもあるでしょう。日本人が倫理観を持っているかどうかは、一概に言えませんが、相手を忖度する気持ちがあります。忙しそうにしているバイトにオーダーメードは頼みにくいです。
また、だからこそ、売り子のかわいこちゃん目当てに行列ができて喧嘩が始まるというアメリカで見かける光景はありません。
粋と野暮の問題もあります。
トッピングを頼むのは野暮ですし、ハンバーガーに過剰な期待をするのも野暮です。
ハンバーガーは、ジャンクフードです。
アメリカ歴が長い友人は口をそろえて、「マックは、富士そばだ」といいます。「金も時間もないから、富士そばで食うか」そういう風にマックは使われるといいます。
我々も、同じですが、ジャンクフードとそうでないものを仕分けるケジメについては、アメリカ人よりも敏感なのではないでしょうか。
300円出して、富士そばの盛りそばを食べる。もっとうまいものを食べたかったら、千円出して、名店に行くのではないでしょうか。仮に富士そばが、盛りそば上を出して、本わさびやらトッピングやらに凝っても売れないと思います
ハンバーガーの場合も、マックか、それとも自分の店でタマネギをじっくり炒めてデミソースを手作りしたような、個人営業の店で千円払いますね。チェーン店に期待するのは、野暮だからです。
結局は、文化の問題であるようです。
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https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=5624158
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