女性の不可思議さというものがあります。
私は高校時代に、谷崎潤一郎の『武州公秘話』を読み、
ざっと、
…合戦のときに、討ち取った首をきれいにするのは、女の役目だった。
きれいになったくびにニッコリ満足し、次の首に取り掛かった…
という描写を見て、ぞっとしたことがあります。
また、ある女性が元カレの名前を生れた息子につけた…という話にも、びっくりしました。
もちろん、女性からみたら、いい年してプラモデルを作ったりする男というものは、相当に不可解でしょう。おまけに、幼稚でスケベで(笑)
京マチ子さんは、男からみた、女性の不可思議さや神秘を余すところなく演じた人だと思います。
悪女、童女、美女、狂女、貞女、演技する女、女王様…
女らしい女。猫に例えたら、九尾のミケです。
(三毛は雌だけの模様です。雄の三毛は、必ずゲイだそうです。)
ジャン=コクトーが、彼女の白い肌に魅了され、お蔭で『羅生門』が、ベネティアのグランプリをとったとか、マーロン=ブランドに夜這いを掛けられそうになり、映画会社の社員が寝ずの番をしたなどという話があります。しかし、彼女は一生独身でした。
『痴人の愛』でブレークしたのに、セクシー女優から、『羅生門』、『雨月物語』へと…女優としての展開も素敵でした。
ご冥福をお祈りします。
名女優・京マチ子さん心不全で死去 95歳 『羅生門』『雨月物語』など
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=5618825
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