我が家からニ十分程度歩いたところに、問題の交差点があります。散歩コースです。
ニュースの映像に出た、高速の高架の下は、面白い飲食店がたくさんあります。
池袋駅もすぐですから、昨日のように天気がいい日は、地下鉄に乗ろうとは思えません。
ゆっくり散歩してから近くのクリーニング屋にワイシャツを出そうと考えて、いろいろ手間取っていたときに事故が起き、到着すると、黒山の人だかりです。
交差点の真ん中に、フロントガラスが半分だけ割れたプリウスが止まっています。プリウスは強いんだ…というのが、第一印象です。車高が低いですから、清掃車が転がるのも理解できます。
近くに、自転車が折れて転がっていました。しかも、溶接部ではなく、フレームが折れています。
救急車が被害者を次々に搬送していきましたが、「お亡くなりになった」という話を小耳にはさみました。思わず手を合わせました。
将来ある、小さな子どもさんと、若いお母さんの命が失われたという、何ともやりきれない事件です。
殺人事件も含めて、こういう事件が起きると、「死刑だ」という意見が多くでます。気持ちは十分にわかります。
しかし、亡くなった方は、戻ってきません。
だから、事件の教訓を活かすことこそが大切です。
１ 車には問題がなかったのか。
プリウスは、保険屋によると、事故が特に多いとはいえない車種だそうです。
ただし、シフトレバーは、分かりにくいでしょうね。。加害者の年齢を考えると、他の車で慣れて習い性となっているでしょうから、なおさらです。
２ ギアをＮにし、ブレーキを踏み込む…という操作を行わなかったのはなぜか。
実は、アクセルが戻らなくなった…という経験があります。川越への引っ越しの時ですから、前々回の引っ越し。数十年前です。
軽トラックを借りていたのですが、アクセルが関越自動車道上で戻らなくなりました。
幸いに、運転していたのが、スポーツマンで運転が非常にうまい、教え子の早稲田の学生Ｋ君です。
ブレーキを踏み込んで、ギアをＮにし、しばらくしてから、路肩の壁を擦るようにぶつかって、サイドを引いて、減速させて停止させました。
あたりは１００ｋｍで走る車だらけですから、
それぞれの動作をするタイミングが非常に大切で、技量がないと、うまくいかないだろうとのことです。
「運転手がＫ君でなかったら、死んでいたかもしれない…」とは、後々の語り草です。整備不良をレンタカー屋に文句を言いました。「申し訳ありません」で終わりです。
その後、引っ越しの片づけなどで取り紛れ、レンタカー屋に原因を聞きそびれました。
この事件も、もしかしたら整備不良かもしれません。
また、運転免許も、本来はＫ君のような技量が高い人にだけ、与えるべきものかもしれません。高速上の出来事ですから、家内がドライバーだったら、パニックになって、咄嗟の判断が出来なかったと思います。
一言で、パニックといっても、背景の理由はいろいろあると思います。
自分の技量への不安、操作手順をしっかり覚えていない、極度の睡眠不足、気が弱いなどの性格上の問題…
しかし、この場合、ブレーキすら踏んでいないのですから、技量の問題ではありません。
３ 加害者はボケていないか。
高齢者に、一律、免許返上を強制するのは、差別だと思います。
しかし、だからといって、高齢者のボケ問題をスルーすることは出来ないと思います。私の見た範囲だと、八十を過ぎた方は、パソコンに例えると、ＣＰＵが突然止まります。
恩師もそうでした。普段は、私などは足元にも及ばない頭の切れがありましたが、五秒くらいフリーズするのです。
それは、おそらく、診察ではわからないと思います。
フリーズしていないときに、「今日は何曜日ですか」「５＋３−１は、いくつですか？」などと言っても、正常な答えが返ってくるでしょうし、正常なとき、つまりフリーズしていないときに、ＭＲＩなどの手段で検査しても、わからないでしょうね。
この加害者は、免許の更新は問題なくできました。
ボケ
パニック、
身心機能の劣化
の三つは、区別しにくいと思います。原理的に被っていると思いますが、研究しないといけません。間違いなく制度の不備があると思います。
暴走 ハンドルをほぼ操作せず
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5589814
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