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2018年12月16日07:04

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年収至上主義に欠落していることがら。

「欲望は伝染する」と、ルネ=ジラールは言います。
その通りです。
たとえば、明治時代には、筋子は貧乏人の食べ物だったそうです。
お米が食べられない層が、気持ちが悪いから灯りを消して、鼻をつまんで筋子を食べ、「おら達、どうして貧乏なんだ」と兄弟でオイオイ泣いたなどという話があります。
今は、筋子は高級品とされています。だから、その気になって食べているうちに、みんながおいしいと思うようになったのでしょう。

人並み以上の年収が欲しいという気持ちは、他人が人並み以上の年収を欲しがっているからそれが伝染したというようなものでしょう。

だが、問題は圧倒的にお金の使い方にあると思います。
たとえば、子どもを問題がある私立に通わせ、すぐに値段が爆下げになるマンションを買って、まずいホテルの飯を食い、何が楽しいのかキャバクラに通う…という御仁の真似をしたいとは思いません。

苦労して働いてそういう生活をするよりも、
問題がある私立の実態や、マンションの実態、外食の実態、三流私大の実態などをよく考えるのがいいと思います。
何ごとも、カラクリを知るのは面白いものですし、生活を豊かにし、ひいては世のため人のためになることです。
ジャンルを問わず、支出に見合ったサービスがあるところは、10%あるかどうかです。

それにしても、
こういう記事をみて思うことですが、
お金は人から取るものだ
という基本が欠落していると思います。
自分が裕福になれば、誰かが貧乏になります。

通貨の量が倍になったら、貨幣価値は半分になりますから。

だから、低収入な生活というのは、倫理的ですらあります。いや、倫理そのものです。

また、お金を使うことも、景気の浮揚に貢献する倫理です。

おとといあたりに、
シングルマザーへの税金支出の記事が出ていました。「無計画」などと罵る人が多かったですが、計画的に出産して、そこそこ裕福な生活をするのが、倫理道徳に適うとは、到底思えません。産んで人口を増やすことこそ、素晴らしいことですし、たとえ、税金が投入されても、生まれた子は社会に貢献します、たとえば、市場を拡大するという形で。

われわれの親は、子ども(孫)を私立に通わせて、こじゃれたマンションに住むことを子どもに臨むでしょう。ウチの親もそのタイプです。教養がある親ですが、こどものこととなると、凡庸になります。

講談レベルに過ぎない、親の繰言が正しいわけではありません。
経済の原則といったらいかにもオーバーですが、正しいことを織り込んで考えたいと思います。

■「40代男性で年収650万って高収入?」問いかけに「違う」圧倒的多数 一方で「今なら500万超えれば高い」という声も
(キャリコネ - 12月15日 09:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=5419984
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