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2019年11月22日16:02

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「最後の証言」の感想。

元特攻90代兄弟「最後の証言」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5874341
知覧で隊員達を世話していたおばさんの話を拝聴した。
隊員達は前の晩を泣き明かし、
朝は笑顔で飛び立って行った…と。

平時の考えでは自殺戦法は気違いじみた戦法だ。
なんなら上官に特攻して怨みをはらしたり
反乱を起こして日本国その物に楯突いても良い位だ。

しかし思うに、
家族や友人の住む街が滅多矢鱈に空襲され
屋外を歩く母子が戦闘機に機銃掃射の的にされる等、
敵国の楽しんでいるかの様な攻撃は「憎む」というより
降参しても赦されない、皆殺しにされる「恐怖」を感じたのではないだろうか。
自分が死ぬ恐怖と故郷の子供達が死ぬ恐怖。
どちらが重いだろうか。

一矢を報い、敵国からの譲歩を引き出すのに
自殺戦法以外にどんな手段があっただろう。

全てをごちゃ混ぜにして、「全て善い」「全て悪い」と評価するのは勿体ない。
歴史の分岐点で選択を誤った時点だとか、
外交相手の意図を読み誤った部分だとか、
軍の偉い人で立派に振る舞った人、卑怯に振る舞った人の腑分けだとか
現代人が「水に流して」忘れてしまった日本人の弱点の研究に繋がる。


現代のウイグルやチベットを想いおこす。
攻撃を跳ね返せず
空襲される事や特攻死するよりも酷い目に
女子供も遭っているという。

戦争をするよりも酷い目に遭っているわけだ。
助ける利益が無いから助けられない。

ウイグルやチベットに対して、酷い言葉も吐いてみよう。
「あなたがたが弱いばっかりに中国を図に乗らせ、
その膨張主義に拍車が掛かっている。
大変迷惑だ」と。

ついでにひねくれた見方を続ければ
朝鮮戦争への日本の協力も
米国の侵略に負けたせいで、米国の朝鮮侵略を手伝わされたとも云える。



ところで、歴史や哲学は複雑怪奇で面倒くさく面白い。
「民主主義」で国民が全員平等に有権者で戦闘員になり、富国強兵は成ったが国民の逃げ場は無くっていく事なんかも興味深い。
戦争になれば領民は逃げる。
戦争が終われば勝った新しい領主の元に集まって、
或いは別の領地で生活を再開する。
そんな世界観は古い物になってしまったのか。
国民全員が平等に武士の様な高潔さを求められた戦前戦中の価値観。
アフリカや中東の流民に対して、
我が国の健全な民主主義者達が「逃げずに自分の祖国の為に働けよ」と忠告するのは
「特攻隊になれ」と進める事とどこか通底する物がある。
「民主主義」以外の宗教が滅んだ世界、「共産主義」の世界では尚更逃げ場は無くなるのだろう。
「共産主義」に反抗する為の旗印が「民主主義」ってのが、まだまだ歴史は進化の段階には来ていない事なのか。

また、第2次大戦で日本がこっぴどくやられたせいで
我が祖父母が帰国し、ひいては我が父母が出会って私が生まれた。
これもひねくれた見方をすれば「戦争に負けたお陰で私が生まれた」と云える。


推すが良いか、敲くが良いか。
知らーん♪(´ε` )




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