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2020年04月09日13:02

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花吹雪

天気予報は晴れだったので、曇り空ながらも洗濯物を景気よくベランダに干して満艦飾にしたのに、一向に晴れてきません。
それどころか厚い雲が暗さを増してきてます。
気になって幾度も窓の外を眺めてたら、突然に白いものがたくさん舞いながら落ちてきて、思わずヨメはんに”大変だよ、雪が降ってきた!”って叫んでしまいました。
しかし、よく見たら花吹雪なんでした。
団地のはずれの大きな老木から、ゆるやかな風に乗って盛んに飛んできます。
もう何十年と住んでるのに、この季節ならではの佳き眺めに初めて気がつくなんて余りにもうっかり過ごしてきたもんです。
家の窓から夫婦で花吹雪を眺めてたら、新婚早々に住んでたアパートでの、初めての春の宵のことを思い出しました。
当時の僕らには分不相応な、1DKでお風呂もついてる新築アパートでしたが、部屋探しを一緒にしてくれた頼りになる友人に、”なんとかなるわよ!きれいなほうが仲良く住めるしさ”なんて強く勧められて決めたのでした。
裏手に戦後まもなく建てられたような古い戸建ての都営住宅が立ち並んでて、広い敷地にはかなりの数の桜の木が植えられてるので風情がありました。
ある晩、まるでへたっぴーな新妻の料理をおままごとみたいに喜んで食べて、そういや結婚祝いに三分の一くらい残ってるジョニ黒を貰ったのがあったよねえ〜、なんてほろ酔いになり、手をつないで夜桜を見に出たんであります。
新妻は”わあ、ゲンソウテキねえ、ゲンソウテキねえ”と、まるでロマンチックじゃないことを繰り返すばかりですが、感動してるにちがいなく、ぼくも映画「けんかえれじい」の桜吹雪の中を歩いてるような気持になっておりました。
三十歳になってようやく、いままでなしえなかったことが実現したんだけど、なんだか夢の中での出来事のようでありました。
そのころ書いてたノートに”だから気をつけろ!僕たちの夕ご飯、僕たちのお散歩!”なんて記してたから、どこか先行きに不安を感じてもいたんだろうね。

家の中でくすんだ気持ちを晴らすには掃除に洗濯に料理が一番よろしいんでありまして、最近は午後の三時くらいから夕飯の支度にとりかかっております。
季節の恵みってのは、下ごしらえに時間がかかるのですが、かえってその時間が慰みになってるのであります。
そう、タケノコや蕗と遊んでる時間が何物にも代えがたくうれしいんでして、おまけに充実した夕飯が楽しめるんですからいうことありません。
で、こんな献立の日もー
フォト

えっと、長芋と筍と空豆の炒め物、筍と蕗の炊き込みご飯、サヨリのお刺身わさび菜添え、蜆の味噌汁、サバの塩焼き、春野菜の五色マリネ。
ヨメはんはノンアルビールで、ワシは「真澄」を冷で。

あ、もひとつウッカリなことをしてしまいました。
新聞の漫画になんだかわけのわからないキャラクターが突然出てきて、名前も「アマエビ」だとかいうんで首をひねったんでした。
その後、弘前に友人がいるんで心配になり情報を検索したらー
《弘前で「アマビエねぷた」販売へ 新型コロナ終息願う》なんて記事に出っくわしたんであります。
「弘前経済新聞」より
https://hirosaki.keizai.biz/headline/1436/

ふむ、北陸旅行の気分がまだ抜けてないせいか、視力が歳のせいで落ちてるせいか、なんにしても情報は落ち着いて正しく認識することが大事でありますなあ。

散歩もちゃんとしてるからねペンギン

オマケの「けんかえれじい」の予告編だよ。
https://www.youtube.com/watch?v=0AziDmX-4Mc

BGMはこっちのほうがいいなああっかんべー
https://www.youtube.com/watch?v=eojDHCIkJAQ
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