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2019年07月21日05:07

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献花

7月21日(日曜)
ふう、夜中に目が覚めてしまったら首と胸のあたりが汗びっしょりになってました。
午前二時を過ぎたばかり…
タオルをとってきて汗を拭いて窓を開けたけど寝苦しいので諦めて、よろよろリビングに来て温度計をみたら、なんと気温27度、湿度79%です目
表示画面の上の、快適さを表す顔マークが(>_<)とげっそりを併せたような情けなさになってます。
でも真夏のように暑くてたまらん!って感じではなくて、どうにも身体がとまどっているようなのです。
頭のほうも、余りにも理不尽でやりきれない事件に呆然となってしまっていて、なんとか家事はこなしているものの、日記となると常よりもっとひどく書いては消し、書いては消し、あっちに行ったりこっちにきたり、時制も乱れて一向にまとまりません。
事件の前と変わらずに夕飯の支度をしながらテレビで大相撲をみたり、録画しておいたBSの美の壺の特集「日本の避暑地」をヨメはんに見せて、”歳のせいか海より山の涼しいとこに行きたくなってきたなあ、上高地の帝国ホテルに泊まってみたいねえ”なんぞとほざいたり、ぼくが折角きちんと開けた牛乳パックの注ぎ口をいくら言ってもグズグズにしてこぼすのを叱ったり、あ、言ってる傍からなにもリモコンの上でアイスコーヒーに牛乳を入れなくても、ほら、リモコンに牛乳が!!

隣町の令夫人と「いずん堂カフェ」にまたご一緒しなくちゃ、とか、あ、今夜もニノミヤサンの携帯に電話しそこねた!とか、普段と変わらない思いで暮らしはしてるんだけど、どうにもイケマセン。

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季節が止まってしまったような長いながい梅雨なので、この木槿の花を見て、あ、日時計が動いた!ってうれしかったっけ。
アルバムの写真の日付をみたら10日のことでした。
空は曇ってるようだけど、雨の心配がなかったのかと、過去のお天気情報を調べたら8日、9日、10日と三日間だけお日様マークが付いていました。
梅雨の中休みらしき日が続いてのかなあ?
でも、9日に本駒込のほうずき市に行ったときは今にも雨が降りそうなお天気だったし、11日にとっしー姐さんと出かけた井の頭公園は雨だったから、10日だけ少し晴れたのかも知れません。
うん、それで多摩遊歩道を歩いたから、大好きな木槿の花に今年初めて出逢えたんだね。
「無窮花」(ムグンファ)という呼び名も好きだし、もうずいぶん昔のことになるけど、山口瞳氏の、向田邦子さんの追悼エッセイ「木槿の花」を読んで感動し、いったいどんな花なんだろうと想いつめたこともありました。

しかし、そのころは1980年代のことだから図書館まで出かけて行って調べたんだろうけど、結局「木槿の花」の知識は得ても、今ほど散歩するゆとりもなかったから「木槿の花」に逢うことはできなかったんでしょう。

でも、ちゃんと後は引いてたようで2007年の6月の「花問い」って日記でもタチアオイと間違えたりしてました(ムクゲの古い学名は「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」っていうそうだからまるっきりの間違いでもなかったんだけど)ー
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これが木槿「ムクゲ」の花なのかな?と何回目かの疑問を抱き、帰って調べてみたら、一重の“タチアオイ立葵”だった。川口の殺風景な街の駐車場に派手に咲いてるんだよ。場所柄、〈風俗〉の看板みたいに見えて可哀そう。あ、西川口は夕刊紙で有名な風俗歓楽街なんだよね。仕事がいつも宿直なんで、帰りが残業がないかぎり朝になるんだけど、たまに妙に感動的な場面に出くわすよ。
―ひどく酔って濃い化粧の可愛い女の子が“ヨッバラワナキャアヤッテランナイヨウ”と、なだめる従業員の気の弱そうな若いのをグイグイ引っ張り、もたれあいながら歩いてたりね。何ともミニスカートのきれいな脚が朝日になあ…。
多摩遊歩道にも咲いてたけど、こんなにも派手な色合いはしてなかった。咲く場所によって…、あ、人の子と一緒だねぇ。(後略)

なんてね。
山口瞳氏のイメージする「木槿の花」はあくまで純白なんだろうけど、向田邦子さんはひとに様々な印象を残してるから、こんな色の木槿の花の時もあったとおもいます。

昨日は気になっていた「ノカンゾウ」の花を探して歩きました。
遊歩道には見つからず、国立精神・神経医療研究センターの林にひっそり咲いていました。
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余りに理不尽なことが続く世の中なので、玉川上水路の山家橋と八左衛門橋の間にある馬頭観世音に、どなたかが「ノカンゾウ」の花を一輪供えてらしたという話を聞いたのです。
《ノカンゾウは別名を忘れ草。鮮やかな黄橙色の花がこの世の憂いを忘れさせてくれるからとか。》

池袋の西武デパートの屋上にある「モネの庭」に15日にひとりで行ってきました。
午後からピアノの調律があるっていうので、外出することにしたのでした。
年に一度、はるばる千葉から軽自動車で若いきれいな女性がやってきてヨメはんのピアノを調律してくれるのですが、音がうるさいし、それに昼間なのにオッサンが居るのもなんだろうしと遠慮することにしたのです。

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小さいながら見ごたえがあってとても佳い庭園でした。
後ろのほうに小道があるので行ってみたら、小さなお稲荷さんがあって、傍に綺麗な百合の花が咲いてました。
山百合かな?
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そういや、浅草橋の狭い裏長屋に住んでた子供の頃に、めったに花なんか飾ったことのない母親が何故か百合の花だけは飾ってたのが記憶に残ってます。
私は鼻がバカだからって言ってたけど、百合の花の強い香りは分かったからかな?
僕も子供心にすごくひかれて、匂いを嗅いではうっとりしてましたっけ。

そして、目白まで山手線で移動して、歩いて30分あまり、講談社野間記念館の美人画展の最終日に間に合うことができました。
ワタナベケイジがまだ元気だったころ、さて5、6年前になるかも、にもらってなかなか行けなかった招待券を、ようやく最終日に一枚つかうことができたのです。(二枚くれたのですが、一枚は記念に取って置くことにしました)
野間記念館はこの日をもって建て替えのため休館となります。
上村松園の描く美人画が素晴らしく、怖いくらいな美しさに圧倒されました。
もちろん、大好きな鏑木清方の上品な美人画はうっとりと眺め、幾度も行っては返しして堪能致しましたとも。
ワタナベケイジには蓮の花の上で逢って話をしてあげましょう。

帰りは坂を下って関口芭蕉庵を初めて歩くことができました。
誰もいないので江戸時代のままの静寂の中にいるようでした。
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すっかり様変わりした早稲田まで歩いたら現実に引き戻され、とたんに足の疲れを覚えました。

ああ、ようやく心と身体が落ち着いてきたようです。
4時半になるところで、外が少し明るくなってきました。
首が凝ってきたからまた寝ることにしましょう。
深夜の日記だけど、書かずにはいられなかったから仕方ありません。
さて、今日は参議院選挙の投票日。

戦争が廊下の奥に立ってゐた  渡邊白泉

嫌な世の中だけど、気だけはしっかりもってようと思うのです。
またねペンギン
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