へレスでのテストが始まりました。
私が久しぶりにF1を観るにあたってやることはたくさんありそうです。ブランクの間のレギュレーション、技術、シーズン展開、チームやエンジンサプライヤーなどの変遷を調べることなどなど。今日はまず今シーズンのレースが開催されるサーキットについて調べてみました。
一通り見たところでは、やはり昔に比べて低速化が進んでいますね。新設のサーキットはどれもほぼ中速サーキットになっていて、長いストレートや高速コーナーはほとんど見当たりません。その理由はもちろん安全性なのでしょう。
大昔はほとんどが高速サーキットでした。
モンツァ、イモラ、ホッケンハイム、ポールリカール、スパ、シルバーストーンなどなど。シルバーストーンは昔は綺麗な星型だったんですが、ベケッツ・コーナーを改修したあたりから形が崩れはじめ、今ではかつての面影はまったくありません。スパとポールリカールは途中で短縮されています。
その他の高速コースでは軒並みシケインが設けられています。鈴鹿や富士もそうです。ちなみに富士の最終コーナーにシケインが設けられたのは1984年。もし、1年早ければ高橋徹の事故死はなかったでしょう。
最たるものはル・マンで、かつては名物ストレートだった6kmのユーノ・ディエールがありました。ここで、時速400キロを超えるためだけに作られたと言っても過言ではない、セカテバ・プジョーが前車を抜きまくってミュルサンヌに突っ込んでくるシーンはド迫力でした。
もちろんそれだけスピードが出たら危ないことには違いありません。ザウバー・メルセデスが公称880馬力、しかも当時のグループCはまだベンチュリーカーだったので、何かあったらただごとではすまなかったでしょう。ということで2キロごとにシケインが設けられました。
もっとも、このシケイン設置の一件は、当時のFISA会長バレストルとル・マンを主催するACOがもめて、世界選手権に組み込んでほしいならシケインを設けろ、とバレストルが難癖をつけた、という裏話がありました。
個人的にはシケインは好きではありません。どうしても見ごたえを感じられないですね。
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