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2019年08月15日03:28

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エヴァンゲリオン・クラシック

アニメ好きを自負しているが、ガンダムとエヴァンゲリオンは好きじゃない。
あの終末観がキライなのだ。

特にエヴァの使徒という名称の敵は人類を消滅させるために行動するという発想。
ちゃんとしたクリスチャンから見たら冒涜じゃないのか?と思ってしまう。

そんなエヴァの音楽…クラシック楽曲を取り上げ、エヴァンゲリオン・クラシックと題された中古CDを2組見つけてしまった。

1. ヘンデル/メサイア 、ソマリー指揮イギリス室内管弦楽団
2. ヴェルディ/レクイエム ラハヴァリ指揮新スロバキア放送フィルハーモニー管弦楽団

見た瞬間思った。NAXOSの余りもんだと…原価をかけず、エヴァに乗っかったキングレコード商法おそるべし。

今でこそ、一部の一流アーティストも契約者に名を連ねるNAXOSが、1980年代に始動した当初のアーティストは一般に知名度のある人はほとんどいなかった。
1のソマリーはオックスフォードを起点とする合唱指揮者でレコード時代から米国ヴァンガードに録音を残していた人。それをNAXOSが再発したというところだろう。

ソマリーはルネッサンス〜バロック期を得意にしていた。長いことジェレミー・ソマリーと思っていたのだが、ヨハネス・ソマリーとなっていた…どこで間違って覚えたのか?
この演奏は1970年の録音らしい。つまりアナログ起こし。
時期としてはブリテンが指揮し、その後レッパードが指揮していた間のイギリス室内管弦楽団は当時の英国内でも小編成オーケストラとしては極めて優秀。
歌手のマーガレット・プライスはホーレンシュタインとマーラー交響曲4番で名唱を残した時期であり、チェンバロのコリン・ティルニーは1980〜90年頃、クラヴィコード&チェンバロを使ったバッハの平均律クラヴィア全集を英ハイペリオンに録音する等、中々のキャスティングだ。

そしてヴェルディのレクイエムだ。
怖い曲だ。冒頭からしておっかない。オルフのカルミナ・ブラーナ並みというか、それまでのどのレクイエムより強烈なインパクトがある。
この指揮者ラハバリはNAXOSにヴェルディ、プッチーニのオペラを多数、そしてブラームスは交響曲全曲+ピアノ協奏曲とドイツレクイエムまで録音している。
NAXOSで作曲家とかオペラといったシリーズ録音をしている人は実は貴重。
シベリウスやブルックナーは例外として、同一作曲家でも複数の指揮者、複数のオーケストラに振り分けられるからだ。
マーラーなどは良い例だろう。
そんな中で、ブラームスをまとめて録音させて貰っているだけでも大したものだが、他のラインナップは映画音楽だったり、妙な安売りシリーズで投げ売りされているから、扱いはひどいかもしれない。
1980年代は東欧にも民主化の波が押し寄せた時期で、国やオケによっては恐ろしく上手いところがあるが、スロヴァキアはどうだったろう。
残念ながら歌手は全く知らないし、オケの実力も分からないから、私は手を出さない。

ただ、アニメで楽曲を知り、全曲を聴いてみよう!興味を持ってもう少し深追いしよう!という人がアニメファンの数%でもいてくれたら、クラシック好きとしてはとても嬉しいのだが…

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