mixiユーザー(id:12161915)
2020年10月10日10:28
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映画「ミッドナイトスワン」オススメ度：美しく切ない５
今年59本目、最近は年に数回くるTOHO系に観たいやつが集まる時期です。
<strong>「ミッドナイトスワン」</strong>
新しい地図のメンバーたちがのびのびとしてきているのがとても楽しいです。
だいぶ前の<strong>「台風家族」</strong>もおもしろかったなぁ。
今回の映画はそれとはまったく違う、LGBTをテーマにしたお話です。
お話としては、、実家の広島の親には隠しているけど、東京でトランスジェンダーとして生活している凪紗(草��剛)のところに実家の母親から従妹の早織(水川あさみ)の娘の一果(服部樹咲)を預かってもらえないか、との相談が。しかたなく預かって共同生活をすることになり、最初は打ち解けなかった関係性の2人がバレエを通して徐々に母親と娘になっていく、とφ(｀д´)...
かっこつけてLGBTなんて書いてはみたけど、、不勉強なので、実はこの言葉自体最近になって知りだした言葉な気がします。
テレビにオネエ系と言われる人が台頭しだして久しい昨今、最近は言わないけどおかまだニューハーフだといろいろな言われ方がなんとなくみんなのスタンダードになり、男でも女でもない、みたいな立ち位置でだいぶ出まくっていた時期とかあったなぁ。
そんな感じでオネエ系さんが出だしたことで、その業界の裾野が広がって理解が深まった、というわけでもなく、むしろよくない見られ方になることを助長したのでは？みたいな話が出たり、、
このお話は、そんなLGBTの人たちの現実をだいぶ辛辣に描いている映画でした。
凪紗が働く店に芸能関係者が売り出し中のアイドルを連れてきて、「男に負けてるようじゃだめだ！」とわざと声高に言ってみたり、おかまが偉そうにするなとか言われたり、理解の少なさからそれこそバケモノと形容されたり、、
自分の常識に合わない人を数の圧力でもってバケモノ呼ばわりするなんてだいぶ乱暴だけどね。
気を遣われるのも本人としては考え物、みたいなシーンもとても印象的でした。
「LGBTっていうやつですよね、大変ですよね、私も研修で勉強しているのでその辺なんとなくわかりますよ」なんて言われたら、正直なんて返せばいいのか分からないよなぁ。
そんな生きづらさを感じている凪紗のもとに、地元の広島からの異分子、従妹の娘の一果が来てから生活がガラッと変わります。
最初はあまり関わりたくない凪紗、最低限のことだけを伝えて勝手にしてちょうだい、みたいに突っぱねるけど、それに対して頼んでない、と言い放つ一果もだいぶ強気な感じでした。
この一果がとにかく最初まったくしゃべりません。
でもそれがね、心情を表しているんだよなぁ、この子はバレエ経験者の演技初心者の新人さんらしいんだけど、この映画の雰囲気にものすごい合っていました。
この子がしゃべらないシーンは本当に一言か、小さくつぶやく程度しかしゃべらないけど、確実に頭の中ではいろいろなことを考えているのが分かるシーンです。
そういうシーンの場合、観ているこちら側で「あ、ここは絶対こんなこと考えてるはず、、」とか勝手に思うことができるんです、そういう考える余白みたいなのを作ってくれるのが大好きです。
そう思うとこの映画、きれいな沈黙のシーンも多かった気がします。
しゃべらない一果も近所のバレエ教室を覗いてそこに通うようになってから少しずつ変わっていきます、友だちもできたりするけど、そこにもなかなか心を開かない。
最初はめんどくさいって思っていた凪紗も、少しずつ一果と仲良くするようになって考え方も変わっていくんだけど、このあたりからだいぶ怒涛の展開になっていくんです。
凪紗にとっても一果にとっても決意の展開です。いやぁ、そうきたか。
まぁ、、そこはぜひ映画を観ていただくということで。
この映画、とにかくきれいなシーンが多かったです、でもきれいと切なさって紙一重で、孤独だからきれい、みたいな感じというか、孤高の存在、一匹狼が外からは強く見えるけど実は、みたいな感じというか。
草��剛がものすごいいいんです、難しい役なのにわざとらしくやりすぎず、とても自然な感じに演じるのがすごいところだなぁ。
すごい好きなシーンが、凪紗と一果が夜2人で公園でバレエの練習をするシーンです。
2人の関係性がとてもよく表現されている、とにかく大好きなシーンでした。
孤独、孤高の美しさと切なさがピアノの演奏とバレエの演技に混ざり合った、とてもいい映画でした。そう、メインで流れるピアノのテーマ曲がものすごい印象的でした。
またそんなシーンの対比として描かれる広島の話がまさに静と動っていう感じでいい味出しているんです、もうね、やめてくれー、って思うぐらいの動、動、動。
とても満足できて、観終わった後、あぁ、これ観てよかったぞ、観なきゃダメなやつだ、って思いました。エンドロールは最後までね。
というわけでオススメ度は５、展開に驚いてほしいのでぜひ観てほしい映画です♪
ちなみにパンフレットは製作がなかったけど、あとから電子書籍のみのフォトブック的なものの販売が決まったんですが、そこからまさかの冊子化になったそうで、即予約しました♪
<strong>「ミッドナイトスワン」</strong>
新しい地図のメンバーたちがのびのびとしてきているのがとても楽しいです。
だいぶ前の<strong>「台風家族」</strong>もおもしろかったなぁ。
今回の映画はそれとはまったく違う、LGBTをテーマにしたお話です。
お話としては、、実家の広島の親には隠しているけど、東京でトランスジェンダーとして生活している凪紗(草��剛)のところに実家の母親から従妹の早織(水川あさみ)の娘の一果(服部樹咲)を預かってもらえないか、との相談が。しかたなく預かって共同生活をすることになり、最初は打ち解けなかった関係性の2人がバレエを通して徐々に母親と娘になっていく、とφ(｀д´)...
かっこつけてLGBTなんて書いてはみたけど、、不勉強なので、実はこの言葉自体最近になって知りだした言葉な気がします。
テレビにオネエ系と言われる人が台頭しだして久しい昨今、最近は言わないけどおかまだニューハーフだといろいろな言われ方がなんとなくみんなのスタンダードになり、男でも女でもない、みたいな立ち位置でだいぶ出まくっていた時期とかあったなぁ。
そんな感じでオネエ系さんが出だしたことで、その業界の裾野が広がって理解が深まった、というわけでもなく、むしろよくない見られ方になることを助長したのでは？みたいな話が出たり、、
このお話は、そんなLGBTの人たちの現実をだいぶ辛辣に描いている映画でした。
凪紗が働く店に芸能関係者が売り出し中のアイドルを連れてきて、「男に負けてるようじゃだめだ！」とわざと声高に言ってみたり、おかまが偉そうにするなとか言われたり、理解の少なさからそれこそバケモノと形容されたり、、
自分の常識に合わない人を数の圧力でもってバケモノ呼ばわりするなんてだいぶ乱暴だけどね。
気を遣われるのも本人としては考え物、みたいなシーンもとても印象的でした。
「LGBTっていうやつですよね、大変ですよね、私も研修で勉強しているのでその辺なんとなくわかりますよ」なんて言われたら、正直なんて返せばいいのか分からないよなぁ。
そんな生きづらさを感じている凪紗のもとに、地元の広島からの異分子、従妹の娘の一果が来てから生活がガラッと変わります。
最初はあまり関わりたくない凪紗、最低限のことだけを伝えて勝手にしてちょうだい、みたいに突っぱねるけど、それに対して頼んでない、と言い放つ一果もだいぶ強気な感じでした。
この一果がとにかく最初まったくしゃべりません。
でもそれがね、心情を表しているんだよなぁ、この子はバレエ経験者の演技初心者の新人さんらしいんだけど、この映画の雰囲気にものすごい合っていました。
この子がしゃべらないシーンは本当に一言か、小さくつぶやく程度しかしゃべらないけど、確実に頭の中ではいろいろなことを考えているのが分かるシーンです。
そういうシーンの場合、観ているこちら側で「あ、ここは絶対こんなこと考えてるはず、、」とか勝手に思うことができるんです、そういう考える余白みたいなのを作ってくれるのが大好きです。
そう思うとこの映画、きれいな沈黙のシーンも多かった気がします。
しゃべらない一果も近所のバレエ教室を覗いてそこに通うようになってから少しずつ変わっていきます、友だちもできたりするけど、そこにもなかなか心を開かない。
最初はめんどくさいって思っていた凪紗も、少しずつ一果と仲良くするようになって考え方も変わっていくんだけど、このあたりからだいぶ怒涛の展開になっていくんです。
凪紗にとっても一果にとっても決意の展開です。いやぁ、そうきたか。
まぁ、、そこはぜひ映画を観ていただくということで。
この映画、とにかくきれいなシーンが多かったです、でもきれいと切なさって紙一重で、孤独だからきれい、みたいな感じというか、孤高の存在、一匹狼が外からは強く見えるけど実は、みたいな感じというか。
草��剛がものすごいいいんです、難しい役なのにわざとらしくやりすぎず、とても自然な感じに演じるのがすごいところだなぁ。
すごい好きなシーンが、凪紗と一果が夜2人で公園でバレエの練習をするシーンです。
2人の関係性がとてもよく表現されている、とにかく大好きなシーンでした。
孤独、孤高の美しさと切なさがピアノの演奏とバレエの演技に混ざり合った、とてもいい映画でした。そう、メインで流れるピアノのテーマ曲がものすごい印象的でした。
またそんなシーンの対比として描かれる広島の話がまさに静と動っていう感じでいい味出しているんです、もうね、やめてくれー、って思うぐらいの動、動、動。
とても満足できて、観終わった後、あぁ、これ観てよかったぞ、観なきゃダメなやつだ、って思いました。エンドロールは最後までね。
というわけでオススメ度は５、展開に驚いてほしいのでぜひ観てほしい映画です♪
ちなみにパンフレットは製作がなかったけど、あとから電子書籍のみのフォトブック的なものの販売が決まったんですが、そこからまさかの冊子化になったそうで、即予約しました♪
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