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2020年04月12日09:37

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映画「37 Seconds」オススメ度:助演すごすぎるでしょ4

今年8本目、題材とタイトルに惹かれました。

フォト


<strong>「37 Seconds」</strong>

まったくのノーマークというか、ほぼ何の映画なのかも分からないぐらいの状態で

観てみました。


お話としては、、東京近郊から電車で都内に通いマンガアシスタントをしているユマ(佳山明)は母親(神野三鈴)と二人暮らしで生活している、実はユマは生まれるときに37秒だけ呼吸が止まっていたことから脳性麻痺の障害を持っていて、母親の介護がなければ生活ができず、母親もそれを生きがいにしている。ユマはアイドル的な容姿の幼馴染のマンガ家サヤカ(荻原みのり)のゴーストライターをしていて、表舞台に立てるサヤカをうらやましく思っているが、担当の編集者に自分が描いたマンガを見せても「サヤカさんに似すぎちゃう」と一蹴されてしまう、、ショックを受けたユマは、偶然道に落ちていたアダルト雑誌の新人募集を見つけ応募する、そこの編集長の藤本(板谷由夏)にマンガを見せると、「リアルさが足りない」とここでも一蹴されてしまう、途方に暮れるユマ、帰り道に夜の歓楽街のホテルでとにかく経験を積もうとしていたとき、車いすで部屋から出てくる男女を見かける、それは障害者を中心にサービスをしているデリヘル嬢の舞(渡辺真起子)と介護福祉士の俊哉(大東俊介)だった、その出会いがユマの生活を劇的に変えていき、、とφ(`д´)メモメモ...


長くなってしまった、、

この映画、最初にも書いたけど、まったく知らないぐらいのレベルでした。

でも逆にそれがすごいいい方向に作用したからか、とてもおもしろかったです。

題材はなかなか、お、これを観に行こうかな、と一番最初に思いずらそうな映画では

あるけど、基本的には一人の女性が自我を得て自立への第一歩を進んでいく、とても

前向きで希望に満ちたロードムービーという感じでした。

一歩進む映画、大好きです、人間そんなに早く進めないんだ、少しずつね。


主演の佳山明は実際に障害のある演技自体が初めての人だとのことで、それなのに

だいぶ体当たりで大変な役をしています、それがとてもよかった。

そしてこの映画はなんせ助演がすごすぎました。

母親役の神野三鈴なんて毎日の生活に疲弊している母親感が出すぎだったし、出版社の

編集長の板谷由夏は明らかに仕事ができそうな感じがらしいなぁと思いました、そして

デリヘル嬢の渡辺真起子は自由さとおおらかさと優しさと雑さが同居していたし、

介護士の大東俊介の何気なくいる感じもよかったなぁ。

しかも風俗店の無料紹介所のポン引きが渋川清彦だからね、似合いすぎでした(笑)

ちなみに映画の中に出てくるサービスを受けている車いすの男性も、実際に障害が

ある人で、障害者のセクシュアリティに関する支援等をするNPO団体の代表とのこと、

しかもその人を題材にした映画「パーフェクト・レボリューション」も2017年に

公開していたとのこと、、しかも主演がリリーフランキーとのこと!

これは観ないわけにはいかない!


今まで自分の目が届く範囲のことしか知らなかったし、自分としてもそれでいいか、

と思うようにしていた子が自分を変えてくれるかも、と思える人に出会って気持ちに

変化が生まれてくるお話です、後半に行くにつれて徐々に可能性が広がっていくのは

まさに視界が開けていくような清々しさがありました。


そんなわけでオススメ度は4、他にも助演として奥野瑛太、宇野祥平、石橋静河、

尾美としのりあたりの渋好みな人たちも出ているし、前向きになれる明るい映画なので

けっこうオススメです。まだまだ知らない映画多いなー。
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