今年6本目、若く、明るく、切ない映画でした。
<strong>「サヨナラまでの30分」</strong>
歌を聞くのが好きなので、音楽がテーマになっている映画は気になってしまい、よく
観てしまうわけなんですが、今回もそんな感じで観てみました。
お話としては、、
就職活動中の颯太(北村匠海)は、VRゲームと一人でこっそり作曲をすることが趣味の人づきあいが苦手な大学生、ある日偶然カセットテープを拾うと、実はそれは1年前に事故死で亡くなった新人バンドECHOOL(エコール)のボーカル、アキ(新田真剣佑)のものだった、そのカセットテープをデッキで再生すると、30分だけ颯太の体とアキの体が入れ替わってしまう。底抜けに明るく「おれにこじ開けられない扉はない」が口癖のアキと、どこか達観したような颯太との不思議な共同生活が始まった、そんなとき、ECHOOL時代のバンドメンバーと出会い、アキの心が入った颯太がずかずかと入り込んでいく、そこにはアキの元恋人で彼の死を受け入れられずショックで音楽を辞めているECHOOLの元メンバーのカナ(久保田紗友)もいた、徐々にバンドメンバーにも受け入れられていく颯太、だが、30分だけ体を交換できていたカセットテープの感覚が少しずつ短くなっていき、、とφ(`д´)メモメモ...
まずね、カセットテープっていうのにやられてしまいました。
正直この映画を観ようと思った理由の一つは間違いなくカセットテープです。
このいい感じの一昔前っぽさが大好きでねー。
だいぶ昔な感じだけど「世界の中心で愛を叫ぶ」とか、最近だと「弥生、三月」でも
カセットテープが出てきているけど、どっちもいい映画でした。
どちらかというと当時の声を残しておくツールとして使われていたカセットだけど、
今回は死者と体が入れ替わるツールとして使われていました、なるほどそうきたか。
一応オリジナル脚本ということで、なかなか気合が入っている感じです。
しかもこの映画のためにバンドの曲まで作っているからね、すごいね。
とりあえず若い映画で、主演以外でピンときたのはギターの葉山奨之ぐらいかな、
客層も女子高生とかが多かったです、そんな中おじさん一人特等席。
でも真隣に座られてさすがにびっくりしました、おじさんびっくり。
人づきあいが苦手な北村匠海がとても合っていて、真逆のとにかく明るいまっけんも
ばっちり似合っていました、まっけんの笑顔がやばいんだ、あれは惚れてしまう♪
人づきあいが苦手な颯太がアキの心を借りて少しずつ周りの状況を変えていくのが
とてもいいです、まっけんの人懐っこい感じがすごいよくて、颯太にお願いする時の
「だからお願い、お前の体貸して(*^^*)」っていうのがなんともかわいい♪
最近若いイケメンに対する自分の気持ちが変わってきました、っていうかまっけんが
好きすぎて困るだけなんだけど(笑)
音楽畑出身の北村匠海だけど、だいぶ前から俳優さんとしてしっかりしてきていて、
若手注目株な感じです、しかも今回は音楽映画、しかもパソコンで作曲が趣味の
役だったし、彼に合った映画だったなと思いました。
アキの元彼女役の子と月の光の下でピアノを弾くシーンがあるんだけど、いやぁ、
書いているだけでそんな映画みたいなシーンが!みたいに思っちゃいます。
でもこのシーンすごい印象的でした、二人の関係が近くなるいいシーンです、あ、
実際は二人じゃなくて三人か。
アキは自分が死んでいるけど、颯太を通じて半分生き返ることができて最初はとても
喜ぶんです、でも徐々にこのままじゃだめか、、みたいに思うようになっていきます、
そしてある決断をするわけですが。
いやぁ、まっけん大好き、そればっかり(笑)
若手俳優で固められた映画には、たいがい親役とか師匠敵立場の人役に大物俳優が
助演として出演することが多いです、今回は颯太の父親役の筒井康隆に、ヒロインの
母親役の牧瀬里穂に、バンドがお世話になっていた音楽プロデューサーに松重豊と、
とにかく超盤石な布陣でした。
親役の二人は比較的落ち着いた方の演技だったけど、後半にいいところを一気に
持っていったのは松重さんだったなぁ。
カセットテープは上から重ね撮りすると前に撮ったものはなくなるけど、前に撮った
人の気持ちはずっと残ってんだよ、みたいなことを松重さんが言うと、突然重みが
増すから不思議です。
映画を観ているうちにECHOOLが歌う歌に感情移入していくのがいいです、これだから
歌がテーマの曲は観ていて楽しいんです。
そんなわけでオススメ度は4、まっけん加点が多すぎるけど(笑)
まっけんじゃなかったら3です(笑)
カセットテープ加点もついたかなー、いいよな古き良き時代♪
ログインしてコメントを確認・投稿する