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2020年03月28日21:13

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映画「パラサイト半地下の家族」オススメ度:全力オススメ5

今年5本目です、これまたいい映画を観られました。

フォト


<strong>「パラサイト半地下の家族」</strong>

ものすごく気になっていた映画でした、絶対観なくてはいけないぞ、と思うやつです。

ポンジュノ監督とソンガンホといえばどうしたって<strong>「殺人の追憶」</strong><strong>「グエムル」</strong>

思い出しちゃうけど、はたして、、

と思っていたら、これがまぁめちゃくちゃおもしろい。

お話としては、、事業に何度も失敗するけど妙に楽天的な父親ギテク(ソンガンホ)、そんな父親に強く当たる元ハンマー投げ選手の母親チュンスク(チャンヘジン)、大学受験に失敗し続けている長男ギウ(チェウシク)、美大に通いたいけど予備校に通うお金もない長女ギジョン(パクソダム)の4人は、内職でその日暮らしをしながら他人のWi-Fiを使って携帯を使い、水圧が弱いので住む所よりも便器の方が高いところにある家賃の安い半地下で暮らしている、ある日ギウが大学生の友人から家庭教師のバイトを勧められると、そこは高台にある上流階級の家だった。そこで娘の家庭教師として気に入られるギウ、さらにその家には家庭教師がなかなか続かない問題児扱いをされている次男がいた、その時、ギウはあることを思いついて、それを実行する、そこからさらに計画が進行していきφ(`д´)

どうしてもね、最近観る映画は邦画と少しの洋画ときどきアニメ、ぐらいの比率に

なってしまっていて、韓国映画は一応自分の中では洋画扱いをしてはいるんだけど、

どうしても後手後手に回ってしまうんです、ほんとは分け隔てなく全部観たいけど、

そもそも韓国映画ってそんなに多く上映されてるのか、されていたとして上映館

少なくないか?とは思うんだけど、、


でもこの映画はとにかくおもしろかったです。

根底にあるのは格差社会です、地価は上がっているけど、格差はそれに反比例して

どんどん広がっている状況で、低所得層の家族は家賃の安い半地下で過ごさなければ

ならないのは実社会でもありうることとのことで。

この映画、最初はそんな低所得ながらもなんとか生活している家族の話なのかな、

と思うんです、しかもソンガンホが妙に明るいというか楽天家というかなので、

ちょっとおもしろいな、とか思っちゃう。

それが、ギウの友人がある理由で家庭教師を頼んでくるころから少しずつ毛色が

変わっていきます、いや、まだその辺はおもしろいか。

そのあとだ、喜劇がホラーになっていくのは。この振り幅の広さね。

タイトルでも分かるように、半地下の家族が実に巧妙に、忍び寄っていくみたいに

寄生していきます、ちょっとできすぎ?とは思うけど、そこは上流階級のちょっと

常識知らずの美人奥様なんかも手玉に取りつつうまくやるわけです。

上流家庭の父親も「おれは一線を越えられるのが嫌いだ」みたいに言うんだよね、

もう超えられてるのも気づかずにね。

そういうセリフやら場面やら、あとで考えると、いくつもの仕掛けが隠れている

映画だったな、と思いました。

なんでわざわざ〇〇のシーンを多く映すんだろう?とか、なんで〇〇〇がそんなに

家の構造に詳しいんだろう?とか、、その辺が後半にまとめてどかっと分かる感じは

すごかったです、なんか本当にすごいものを観ちゃったぞ、、という感じでした。

どんでん返しのあとにさらにどんでん返されて、でも戻った場所が全然違う場所で

なんで!?って思うみたいな、そんな感覚になりました、とにかくすごかったんだよ。

ちなみにすごい好きなシーンがあったんだけど、ZIPで吉沢亮に先を越されました、

トイレでタバコのシーンです、あそこ最高にかっこよくて考えさせられる所でした。

ということでオススメ度は5、とにかく観て、観た人とそのすごさを共有したいです。

久しぶりにもう一回観てもいいかもしれないなぁ、と思った映画でした。

ちなみにこのパンフレット、ものすごい上手だよなぁ、、センス大爆発してるよ。
9 10

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