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2019年12月09日19:22

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落語覚書/第139回江戸川落語会

12月8日(日)14時開演@江戸川区総合文化センター小ホール

 古今亭まめ菊「一目上がり」
 柳家三之助「堀の内」
 古今亭志ん輔「二番煎じ」
 仲入り
 柳家小三治「馬の田楽」

チケット獲得のため、夏の週末の朝から炎天下に並んだのも想い出。
おかげで小三治が2列目で観られる♪


●前座/古今亭まめ菊「一目上がり」
女の子が出て来たので、やや不意打ち。
菊之丞のお弟子さんだったんですね。
なかなか元気がいいです。
八五郎の時に顔の表情がコロコロ変わるのは、狙い?
若干そっちに気を取られてしまった。


●柳家三之助「堀の内」
三ちゃんは、この間の小三治師匠のCD発売記念落語会でも観た。
その時の師匠の「面白かったですか?」が効いたのか、
今日はすごく良かったです。
すごく落ち着いて、落語独特の言い回しを聞いていると気持ちよく。
噺家ってこういう感じだったよなぁ、なんて感じさせてくれた。
贔屓の簡単なやり方…っていつもやってるだろう話から「堀の内」。
「粗忽者」の噺ながら、あまりドタバタしない三ちゃんの人柄が出た
落ち着いた噺だった。


●古今亭志ん輔「二番煎じ」
久々かな?志ん輔師匠も歳をとられた印象。
しかし落語の方はというと枯れたいい感じになって、絶好調。
もうマクラからね、脳みそを通らない口先だけのどうでもいいような話が
可笑しみがあって笑っちゃう、これぞ噺家って感じ。

冬のこの時期になると聴きたいこの噺が、もう寒そうで、燗酒や猪鍋の
あったかくて美味そうなことこの上ない!
大好きな志ん朝の「二番煎じ」とも違って、ゆったりたっぷりに聴こえた。
仲入りを挟まなかったら、十分なトリネタでした♪


●柳家小三治「馬の田楽」
いや〜この距離で人間国宝を目にする贅沢さ!
前回のCD落語会が後ろから二番目だったので嬉しさもひとしお。

お辞儀して、お茶(一説によると『ネクター』って嘘だよね?)をゆっくり
すすって、さあ話し始めようとしたら小さな座椅子がゴトン!
前からヒザの具合が悪いって、職業病ですね。。
歳をとると昨日のことよりも、子供の時の記憶ばかり蘇ってくる。
…と想い出話しをたくさんしてくれたが、ちゃんと帰ってくる。
(自分も最近はこれを心掛けるようにしている。)
馬車や荷車を引いた馬が往来を歩いていたものだ。
当時眼にした馬方と馬の想い出シーンや、都内で一番勾配が急だった
九段坂の話から、「馬の田楽」。

どうも小三治師匠の落語会はネタの巡り合わせが悪い。
今年もそんなに聴いていないのに、この夏に白酒で聴いたばっかり。
それでも名人芸と聞く小三治師匠の「馬の田楽」。
田舎ののんびりとした雰囲気と馬方の馬に対する愛情とが朴訥に感じられる。
なんか全体的におじいちゃんっぽい印象も。

脳裏に情景が浮かぶのだが、志ん輔師匠がまさにこの季節なネタに対して
「馬の田楽」って春先とか夏じゃなかったっけ?


終わってみればいつも聴いているイケイケのメンバーではなくて、
たまにはこういう落語らしい枯れた噺もいいもんです。
でも小三治師匠は次にいつ聴けるんだろうか??

そう言えばここのめくりの文字は寄席文字じゃあ無かったな。
そんなところばかり気になる。。


ここまで来たついでに、福招き猫の『まこちゃん』がいる京葉道路のチャンスセンター
に行って年末ジャンボを買う。これが年明け『富久』になればいいなぁ。


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