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mixiユーザー(id:12121569)

2019年12月14日12:28

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「図南の翼」

王様は呆れるほどの運の良さ巡り合わせの良さに恵まれて困難な状況から脱しました。と、いうのが最新作「白銀の墟 玄の月」。十二国記シリーズは主人公があらゆる意味で強大で有利にできていてズルい、という意見も分からないでもない。
その典型が96年刊行の「図南の翼」であり、そもそも王様の資質はこの運の良さなのだ、と言い切っている。本作は主人公がたった12才の少女でけっこうイイ性格していてしかも結果として大団円なのだから、あんまり依怙贔屓感はしないのだけれど。
王様になるためにどうして命懸けで危険な旅をしなければならないのか、という疑問も、もっともなのですが。あらためて、人外の地を旅する本作を読み返してみれば、なんか分かるような気もする。大きな困難と非情な現実はあるけれど、助けとなる要素は天が与えてくれている。それを感じて、活かすことを知ってもらうためではないのか。
王様が恵まれているおかげで、十二国記では意外な結末は用意されません。読んでいる側も「この娘が王様になるんだなあ」と分かった上で読み進めるのですが、本作ではあっと驚く意外な人物が意外な形で登場する。別作の登場人物だった彼がどういう過程でこんなことになったのか。謎の多いこのシリーズの中でもかなり謎度が高い、ラスボスってことはないとおもうけど、彼についての外伝をぜひ書いてもらいたいなあ。

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