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2018年12月15日00:51

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#アフガン日記 2001年12月15日土 <そんなに怒るなよ、と親セキは言った>

今日も撮影の真っ最中に爆竹を投げてきたガキがいた。
今日でいよいよラマダン終了。明日からはイドゥーという、先祖を奉り、親類がそれぞれの家を行き来し、食卓にはご馳走が並び、子供たちは晴れ着や新調の服を着せてもらうという、日本の盆と正月を一緒にしたような祭日が3日続く。

タリバン撤収後初めてのイドゥー。さぞ盛大になることだろう。
そしてそれを盛り上げるのが爆竹なのだという。といっても、中華街のようなのべつ幕なしの連発の爆竹を鳴らすほどお金持ちな国でもないから、一本一本にバラして鳴らしている。
しかし、だからといってこっそりと人の足元に仕掛けるのはいたずらか嫌がらせである。

「テメー、このヤロー」
悪ガキを怒鳴って追いかけ回す。まあ、日常生活が1800メートルの高地トレーニングになっているタバコも吸っていないローティーンに追いつけるはずもなく。息が上がってゼイゼイ言っていると、偉大なる親セキが妙に優しい目で(困ったもんだね)と言ってきた。
だいたいこの前もMacを抱え、ジェネを回しているところだったし、今回はカメラを回している最中だ。危ないったらありゃしない。

今回の取材対象、「はじめてのおつかい」ならぬ「はじめての商売」の少年が、店仕舞いして屋台をひいて家に帰るのを撮影していると、例のごとくガキ共がぞろぞろくっついてきて撮影にならない。
「お前ら邪魔だ!とっとと帰れ!!」
怒りついでに怒鳴って追いまくると、クモの子を散らすように逃げ去った。面白い。

フォト

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しかし、親セキが心配そうにオイラにぴったりとついてくるから、
「大丈夫、怒っているふりしてるだけだから。お芝居、お芝居」
そう言っても通じるハズもなく。
「私は本当は怒っていない。しかし、怒ったふりをすると子供たちが追い払いやすい」
通訳を通してそう伝えると。
通訳がどういう言い回しをしたのかは分からないが、戻ってきた言葉は
「そんなに小さな事で怒ってはいけない、と彼は言っている」
彼、偉大なる親セキことMrラウルモハマドは、前にも書いたとおり、しょっちゅう喧嘩腰で話をするし、何かトラブルがあると真っ先に駆け出していく男なのだが、何で彼に損なことを言われなきゃならないんだか。
あんたにだけは言われたくないなあ。

夜、今後のスケジュールを打ち合わせる。
帰るのは来年になりそうだ。まあ、やぶさかではないが。

今日の$はレストランでの支払いによれば24000アフガニー。

朝ラーメン昼チャーハン夜レストランカバブプラウスープマントゥ

・朝日新聞
多国籍部隊への米国の関与、英国が求める アフガン派遣で

【ロンドン15日=福田伸生】アフガニスタンへ派遣される多国籍部隊の構成や任務を検討するため、16カ国の国防担当者が14、15の両日、ロンドンで意見を交わした。中心的な役割を担う意思を表明している英国は、多国籍部隊に対する米国の関与を強く求めた模様だ。
 会議には英仏独など欧州連合(EU)加盟国を中心に、イスラム圏のトルコ、ヨルダン、マレーシアが参加した。米国の代表も出席した。

 15日付タイムズ紙によると、英国は「治安維持とテロリスト攻撃という二つの作戦を、別々の系統で遂行すべきでない」と主張。米中央軍が総合的な指揮を執る条件で、多国籍部隊を主導する用意がある、と発言した。
 英軍幹部は15日、カブールに入り、多国籍部隊の規模などをアフガンの暫定政権と協議する。22日に予定される政権の正式発足前にも、約300人の先遣隊を送りたい考えをアフガン側に伝える意向だ。
 一方、ベルギーで開かれたEU首脳会議で合意された多国籍部隊への「EU部隊」派遣について、ブレア首相の報道官は14日、「EU部隊ではない。国連安保理に承認された国際部隊にEU加盟国が参加するのだ」と発言。「隊員がEU旗を掲げることもない」と述べた。
 

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