Wake Up, Girls! soloevent2018のバスツアーの最後を飾った、
5周年ライブのブルーレイを見ていたら思いついたので書いてみました。
(え、断筆?そんなもんは知らん!)
そもそもこの「ライオン」についてですが、
WUGちゃん自体とも縁が無いわけではありません。
うぇいくあっぷがーるZOO!の中ではライオンのマユ(CV:吉岡茉祐)がいます。
曲のカバーとしては2015年のわぐらぶクリスマスカラオケ(青山&吉岡のデュエット)、
BLAZING SONIC 2017では田中&青山に青木志貴さんを加えての歌唱。
実は歌われた時期というのも、ユニットの終わりを感じさせるタイミングだったのは、
決して偶然の選曲ではないのではないかと思っています。
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さて、そもそも「ライオン」のメインテーマは何かというと、「愛」に尽きます。
そのことをしっかりふまえて歌詞をながめていると、
WUGの最後の1年となったグレイトジャーニーと驚くほど一致することに気付きます。
以下、ちゃんとした(と自分は思っている)論評ですので、
歌詞を引用させて頂きつつ、かみ砕いていきます。
《「ライオン」作詞:Gabriela Robin 作曲:菅野よう子》
>星を廻せ 世界のまんなかで
いきなりWUGみを感じざるを得ない歌詞。
星は(北半球では)北極星、すなわちPolarisを中心に廻ります。
道しるべでありたいという想いが込められています。
>くしゃみすればどこかの森で蝶が乱舞
くしゃみはすなわち、うわさ話、虚虚実実の世界を指します。
あることないことで騒がれがちな昨今の風潮と、
後に出てくる「本気のココロ」を対比されているわけです。
>君が守るドアの鍵デタラメ
>恥ずかしい物語
この「デタラメ」は人間の建前を指し、
「恥ずかしい物語」は、内側に潜む赤裸々な感情を表現しています。
解散することが決まっていつつ、それを伏せて5周年ライブを行った、
WUGちゃん達の秘めた気持ちというのが読み取れませんか…(小声
>舐め合ってもライオンは強い
(傷を)舐め合う。谷あり谷ありの活動であっても、
お互いを励まし合い、生き抜いてきた6年間のWUGの活動。
最後は吉岡さんだけでなく、7人みんなライオンになっていました。
>星座の導きでいま、見つめ合った
はいここ核心ですね
もちろん男女の出会いともとれる表現ですが、もっと普遍的なもの。
「うんめいにゃー」なPolarisの落ちサビ前の円形フォーメーションでの見つめ合い、
そのシーンを想起せざるを得ません。
>風はやがて東へ向かうだろう
>高気圧この星の氷河を襲う
高気圧って晴れなだけじゃなく意外と危ないんですよね。ダウンバースト。
氷河というのは冷え固まった感情なのかも知れませんが、
そこに吹き付けられる風によって、建前が剥がれ始める。
>さそい水を飲んだ胸がつらい
>遠まきな物語
さそい水、つまり自らの感情が吐露されはじめた瞬間、
止めども無く気持ちがあふれ出すつらさであって、
普段の関係では「遠まき」で触れることは無い物語です。
>かじり合う 骨の奥まで
飢え、を表現しています。食欲ではなく、愛欲です。
まさにKADODE千秋楽のハートライン間奏での奥野さんのMCです。
>「ワグナーさんへ。私たちと出会ってくれてどうもありがとう!
> いつもどんなときも気持ちをいっしょにいてくれてありがとう!
> だから、いま考えてることもきっといっしょだよね。
> 私たちはワグナーさんへの愛を込めて歌います!
> だからワグナーさんも私たちに愛を分けてーーーー!」
完全に「みんな抱きしめて!銀河の果てまで!」と一致ですわ…
なんならマクロスFでハートライン歌っても…さすがにそれはないか。
>何しに生まれたの
>何しにここにいる
自分はWUGにまつわるテキストでしつこくレゾンデートルを意識してました。
アイドル=偶像のままならそれが満たされるのは困難だと思うんですよね。
WUGのことをカテゴライズできないユニットと表現するのは、
言葉の枠で納まらない、結局は人間そのものだったからです。
>埋まらない傷
>光 恐れてた
人間というのは突き詰めると他人なので、わかりあえない部分はあります。
光=白日の下にそれが晒されるのを隠して、普段は生きています。
>許されたい生命がいま、引かれ合った
お互いの違いを認め合える、そんな瞬間が確かにありました。
>崖っぷちでいい
>君を愛してる
ここまさに解散表明してからの9ヶ月じゃないですか。
みんな死ぬしかないじゃない!、というシニカリズムに対し、
強烈なカウンターパンチを食らわせたわけです。
>狂気に代えて
>祈り捧ぐよ
ここ完全にBtBの落ちサビ。
「言葉が言葉じゃなくなってた」的な感じのことを吉岡さんは言ってたかと思いますが、
それってまさに狂気で、ユーフォリアのユユの言葉を借りるなら、
「感情の獣になって、お客さんをボコボコにした」世界なのかと。
まあ田舎者の在宅なので生で見ていませんけどね…
>本気のココロ見せつけるまで
>私眠らない
最後の最後でネタバラシしているわけですが、
身体とココロは決して別物ではないわけで、
歌声であり、振り付けであり、そういった表現から、
WUGちゃん達の「本気」を見せつけられたわけです。
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さて寝ぼけ眼で急いで書き綴ってきましたが、
まさに表題が証明されたQEDなわけで。
SSAのブルーレイをまた見られる時は、
ぜひ5周年ライブのときは無垢なままだったあのタスキに、
汗であり涙であり感情であり、そして愛が染みこんだ、
走り抜けた9ヶ月のことを踏まえて頂けると分かりみが増すのではないでしょうか。
しかし作詞のGabriela Robin…いったい何野よう子なんだ…
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ホテル野猿のWUGテキスト・ポータルページ
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